社会保険労務士試験
だいぶ書くのが遅くなってしまったが、この前の日曜日に社会保険労務士の試験があった。
私は新潟県で試験が行われていないため、この試験を群馬県で受けた。
行政書士試験のように全国で行われれればいいのになぁとつくづく思う。
試験会場までの所要時間は高速道路使って約3時間。
この試験は長丁場で、午前・午後を合計すると4時間50分になる。
ちなみに私が受けたことがある最長の試験は、とある公務員試験で全部で7時間ぐらいのものがあった。
このことに驚く人もいれば、一方で「1日で済む試験ならいいじゃないか」という人もいると思う。
特に旧司法試験の論述(論文形式試験)では3日費やす上に、その1日の途中で万年筆のインクが必ず切れるくらいたくさん書かなければならないと聞いたことがある。
今回の試験はすべてマークシート試験なので、万年筆やボールペンで書くと無効になる。なので、鉛筆かシャープペンシル、そして消しゴムが必要になる。さらに、鉛筆用に鉛筆削りもいる。
私はシャープペンシルは2本、鉛筆は3本、消しゴムは2個、そして鉛筆削りを持っていってこの試験に臨んだ。これくらいあると、一つくらい落としたり壊れたりしても気にせずに試験に臨むことができる。
こういう試験では鉛筆や消しゴムなどを落としたからといっても、勝手に拾うことができない。必ず試験監督に拾ってもらうか、許可を得て拾わなければならない。
マークシートなら、5つあるうちの一つを選ぶだけだから簡単だろうと思われるかもしれない。
しかし、決して簡単ではない。カンで選んでいくつも正解できるほど甘くはないし、選択肢も非常に細かいことを聞いているうえに、引っ掛けも入っている場合があるので、正しく理解していないと選択できない。5つのうち2つまで絞ることはさほど難しくないが、その2つを正しく選ぼうとすることが特に難しかったりする。
この試験の場合、これがもっとも厄介なのだが、各科目ごとに「あしきり点」が設定されている。
たとえば、「労働基準法・労働安全衛生法」「国民年金法」「労働保険に関する一般常識」などの科目にそれぞれ何点以上取らないとダメというのがあり、「国民年金法は苦手だから捨て科目にして、代わりに労働基準法を完璧にしよう」というのが通じないのである。
去年の試験では「健康保険法」が異常に難しくて当初のあしきり点では合格者が異常に少なくなるというので、救済措置が取られた。(1点取れればいいということになった。が、それでもダメな人も多数いた)
そして、こういう科目の関係上最近の法改正が非常に多く、落ちると改めてその部分は勉強しなおしになる。また、労働基準法から勉強を始めていって、最後のほうまで一通り終わる頃には、また労働基準法忘れたとかいうことがよくあるので、最後まで密度の濃い勉強が必要になると思う。
また、行政解釈(法律はすでにできているが、それをどう運用するかということ)を覚えることも重要である。個人的にな意見としては、法に抜け道がある→それを使って脱法行為を行う者が出てくる→それを防ぐために行政側の解釈でその穴をふさぐ→そのうち再度法改正されて正式に穴がふさがれる
というパターンが労働関連法には多いように思うので、なおのこと難しい。
ちなみに行政書士試験の場合は、行政解釈よりも判例の方が重要で、たとえば今日家に届いた最高裁判官の国民審査の案内(どの最高裁判事がどんな判決でどんな判断をしたのかなどが書かれている。たいていの場合、衆院選の各政党のものは見られても、こちらは無視されてしまう)を見ると、(今回は特に)ものすごくたくさんの新判例が出ていることが分かる。これをしっかり理解しておかなければならない。
今朝、これを食い入るように読んでいたら母親に怪訝そうな顔をされた。
試験のほうは、父親運転の車で会場まで行き、私を会場に下ろす。そして、終了間際にまた会場まで来て私を拾って帰るという手はずになっている。(同じ事を多くの人が考えているので、特に帰りは渋滞する。よくないことだとはわかっているのだが…)
試験の間に両親が群馬観光…ということになっている。これが「恒例行事化」しつつあるので、これを今回で最後にしたいところである。
試験を受けた感じとしては、去年よりもだいぶマシで(特に「健康保険法」)、前日・前々日に確認した場所が結構出てきて救われたといったところである。
ただ、本当にどうなのかは分からない。ネット上、または資格受験予備校が回答速報を出しているが、大体の場合どこかしらで正答が食い違っているところがある。前述したようにあしきり点がある試験なので、それにかかるかどうか微妙な人は発表ま重い気持ちですごすことになる。
発表は11月6日なので非常に長い間そんな状況になる。
そもそも、「受験のプロ」たちが食い違うような問題はたいていは「悪問」(難問という意味ではない)だったり「出題ミス」だったりする。これを没問として、すべての受験生に点を与えるか、何もしないかは合格発表時にならないと分からない。
ならばいっそのこと「答え合わせしない」というのも賛否両論あるが一つの手ではある。
私はそういうことにしている。落ちてからどこを間違えたのか確認して来年に備えたとしても遅くは無い。むしろ「何で間違えたのか」が明確になってから勉強したほうがいいとおもう。
それに、この試験の場合は合否をすぐにはっきりさせてすぐに何かの行動を起こさなければ手遅れになるということはない。「否」だったとしても、12月ごろから再開しても問題は無い。むしろ、落ちたの分かってからすぐに来年に備えて…とやっても、気力がもたないケースが多いらしい。8月末から11月末までの3ヶ月くらい充電したほうが効果的な勉強ができるという意見も多い。(この試験の場合、ほかがほぼ完璧でも、1点足りずにあしきりに一つだけ引っかかっても落ちるケースが多い。こういうのは精神的ダメージが極めて大きい。それなら勉強不足で「まるで歯が立たない」のほうがマシだと思う)
このブログにこの件を書き込むのが遅れたのは、こうした精神的疲労も原因だったりする。
こんな理由で疲労するというのは信じられないかもしれない。だけど、この試験は本気で受かろうとするほど一気に疲労がたまるように思う。
とにかく、この件については発表まで「忘れる」ことにする。

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私は新潟県で試験が行われていないため、この試験を群馬県で受けた。
行政書士試験のように全国で行われれればいいのになぁとつくづく思う。
試験会場までの所要時間は高速道路使って約3時間。
この試験は長丁場で、午前・午後を合計すると4時間50分になる。
ちなみに私が受けたことがある最長の試験は、とある公務員試験で全部で7時間ぐらいのものがあった。
このことに驚く人もいれば、一方で「1日で済む試験ならいいじゃないか」という人もいると思う。
特に旧司法試験の論述(論文形式試験)では3日費やす上に、その1日の途中で万年筆のインクが必ず切れるくらいたくさん書かなければならないと聞いたことがある。
今回の試験はすべてマークシート試験なので、万年筆やボールペンで書くと無効になる。なので、鉛筆かシャープペンシル、そして消しゴムが必要になる。さらに、鉛筆用に鉛筆削りもいる。
私はシャープペンシルは2本、鉛筆は3本、消しゴムは2個、そして鉛筆削りを持っていってこの試験に臨んだ。これくらいあると、一つくらい落としたり壊れたりしても気にせずに試験に臨むことができる。
こういう試験では鉛筆や消しゴムなどを落としたからといっても、勝手に拾うことができない。必ず試験監督に拾ってもらうか、許可を得て拾わなければならない。
マークシートなら、5つあるうちの一つを選ぶだけだから簡単だろうと思われるかもしれない。
しかし、決して簡単ではない。カンで選んでいくつも正解できるほど甘くはないし、選択肢も非常に細かいことを聞いているうえに、引っ掛けも入っている場合があるので、正しく理解していないと選択できない。5つのうち2つまで絞ることはさほど難しくないが、その2つを正しく選ぼうとすることが特に難しかったりする。
この試験の場合、これがもっとも厄介なのだが、各科目ごとに「あしきり点」が設定されている。
たとえば、「労働基準法・労働安全衛生法」「国民年金法」「労働保険に関する一般常識」などの科目にそれぞれ何点以上取らないとダメというのがあり、「国民年金法は苦手だから捨て科目にして、代わりに労働基準法を完璧にしよう」というのが通じないのである。
去年の試験では「健康保険法」が異常に難しくて当初のあしきり点では合格者が異常に少なくなるというので、救済措置が取られた。(1点取れればいいということになった。が、それでもダメな人も多数いた)
そして、こういう科目の関係上最近の法改正が非常に多く、落ちると改めてその部分は勉強しなおしになる。また、労働基準法から勉強を始めていって、最後のほうまで一通り終わる頃には、また労働基準法忘れたとかいうことがよくあるので、最後まで密度の濃い勉強が必要になると思う。
また、行政解釈(法律はすでにできているが、それをどう運用するかということ)を覚えることも重要である。個人的にな意見としては、法に抜け道がある→それを使って脱法行為を行う者が出てくる→それを防ぐために行政側の解釈でその穴をふさぐ→そのうち再度法改正されて正式に穴がふさがれる
というパターンが労働関連法には多いように思うので、なおのこと難しい。
ちなみに行政書士試験の場合は、行政解釈よりも判例の方が重要で、たとえば今日家に届いた最高裁判官の国民審査の案内(どの最高裁判事がどんな判決でどんな判断をしたのかなどが書かれている。たいていの場合、衆院選の各政党のものは見られても、こちらは無視されてしまう)を見ると、(今回は特に)ものすごくたくさんの新判例が出ていることが分かる。これをしっかり理解しておかなければならない。
今朝、これを食い入るように読んでいたら母親に怪訝そうな顔をされた。
試験のほうは、父親運転の車で会場まで行き、私を会場に下ろす。そして、終了間際にまた会場まで来て私を拾って帰るという手はずになっている。(同じ事を多くの人が考えているので、特に帰りは渋滞する。よくないことだとはわかっているのだが…)
試験の間に両親が群馬観光…ということになっている。これが「恒例行事化」しつつあるので、これを今回で最後にしたいところである。
試験を受けた感じとしては、去年よりもだいぶマシで(特に「健康保険法」)、前日・前々日に確認した場所が結構出てきて救われたといったところである。
ただ、本当にどうなのかは分からない。ネット上、または資格受験予備校が回答速報を出しているが、大体の場合どこかしらで正答が食い違っているところがある。前述したようにあしきり点がある試験なので、それにかかるかどうか微妙な人は発表ま重い気持ちですごすことになる。
発表は11月6日なので非常に長い間そんな状況になる。
そもそも、「受験のプロ」たちが食い違うような問題はたいていは「悪問」(難問という意味ではない)だったり「出題ミス」だったりする。これを没問として、すべての受験生に点を与えるか、何もしないかは合格発表時にならないと分からない。
ならばいっそのこと「答え合わせしない」というのも賛否両論あるが一つの手ではある。
私はそういうことにしている。落ちてからどこを間違えたのか確認して来年に備えたとしても遅くは無い。むしろ「何で間違えたのか」が明確になってから勉強したほうがいいとおもう。
それに、この試験の場合は合否をすぐにはっきりさせてすぐに何かの行動を起こさなければ手遅れになるということはない。「否」だったとしても、12月ごろから再開しても問題は無い。むしろ、落ちたの分かってからすぐに来年に備えて…とやっても、気力がもたないケースが多いらしい。8月末から11月末までの3ヶ月くらい充電したほうが効果的な勉強ができるという意見も多い。(この試験の場合、ほかがほぼ完璧でも、1点足りずにあしきりに一つだけ引っかかっても落ちるケースが多い。こういうのは精神的ダメージが極めて大きい。それなら勉強不足で「まるで歯が立たない」のほうがマシだと思う)
このブログにこの件を書き込むのが遅れたのは、こうした精神的疲労も原因だったりする。
こんな理由で疲労するというのは信じられないかもしれない。だけど、この試験は本気で受かろうとするほど一気に疲労がたまるように思う。
とにかく、この件については発表まで「忘れる」ことにする。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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