退治すべきもの
昨日、店員の話を書いた。
退治すべきものはそうした店員だ…という主張をするつもりはない。
むしろ、退治すべきなのは、こうしたしょうもないことで(表に出さなかったものの)怒る自分の心である。
いわゆる「クレーム」(苦情)も適切なものであれば、これをうまく生かして組織も個人も成長することができる可能性がある。
しかしながら、「クレーム」とはいっても、明らかに過剰なもの、最近ではモンスターペアレント(学校などに対して不当な文句をいう親)や、モンスターページェント(医療関係者などに対して不当な文句を言う者)などと呼ばれているが…その問題がある。
なかには簡単に裁判という手段に出る者も出てくる。(これは、いわゆる「法律系番組」の影響の副作用だと私は思う。)
こういう不当なものがはびこると、社会全体の生産性が下がり、労働時間が増え、その割には報われない…そんな世の中になるであろう。
不当なクレームをぶつけられた店員も、その仕事が終わって、どこかのお店に行けば「客」である。
そうすると多くの人が考えるのは、「自分がやられていることを他人にやって何が悪い」ということである。こうして、不当なクレームが連鎖して社会が疲弊する。
なので、この連鎖をとめるには「自分が客だから偉い」とかいう意識を捨てて、くだらないことでいちいち怒らないことが一番である。
もちろん、買った製品に問題があった場合はクレームつけるべきだが、それでも製品の交換などを超えたものを要求すべきではない。
実はこの考え方も、例の所での「反面教師」から結果的に学んだことであった。
くだらないことで怒るのはみっともない。それに体にも心にも悪い。
次の退治すべきものは「怠け心」である。
勉強するにしても、エンジンがかかることが遅いことがある。そういう時は、あの時(例の会社)ああやって乗り越えたじゃないか。とか、うまくいけば自分が望ましいと考えている人生により近づけると考えたりする。
これを書いているときにもう一つ「退治すべきもの」が出てきた。
これは、家の近くにいるハチで、これは体長が3cmくらいある。ミツバチではなさそうである。
洗濯物の匂いがすきなのかその周りに1~2匹で飛び回られることが最近やたら増えた。
一匹が部屋の中に入ってきたので退治することにした。
特にハチは退治するさいに反撃される危険性が高い。しかも、命にかかわることもある。
普通のハエに使うような殺虫剤は効きが悪い。かといってスリッパなどでたたこうとすると、こちらを敵とみなし反撃してくる。
そこで私はこういうときよく「ブレーキクリーナー」を使う。
本来は、ブレーキに付いた油を脱脂するのに使うものである。
一方、虫は肺ではなく皮膚呼吸(正確には胴体に気門という穴があってそこから呼吸する)する。
虫には油分があって雨が降ってぬれても気門がふさがれることはない。
そこでこのクリーナーでその油分を「脱脂」する。すると、気門での呼吸ができなくなって窒息死する。
この方法を見つけたのは、決して偶然ではなく、昔に理科や生物で習った虫に関する知識と、ブレーキクリーナーの役割から「もしかして…」と考えたものである。
実際に使ってみたら小型の虫から、スズメバチまで効果的面だった。
さらに、カメムシのように殺そうとするとひどい臭いを出すものも、その臭いをだす時間すら与えずに窒息させることができる。殺虫剤の場合は大量に浴びせても効果が出る間に臭いを出されてしまう。
文字通り「虫の息」となったハチにはまだ反撃能力があるので、完全につぶすか、直接触らないようにして外に放り出さなければならない。
今回は後者の方法をとった。カーテンに引っかかって瀕死になっていたハチをスプレーのキャップに入れて、トタン屋根の倉庫の上に捨てた。
少しかわいそうだが、食物連鎖の鎖の中に加わってもらうことにした。
ちなみに、このクリーナーは人体にも多少有害なのできちんと換気しなければならない。
また、ネットで検索してみると、このクリーナーはゴキブリにも効果絶大との事だが、幸いにも私の家でゴキブリを一度も見たことがないので試したことはない。
もちろん、このブレーキクリーナーの使い方は明らかに目的外使用なので、問題が起きても誰にも「クレーム」つけてはならない。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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