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ここ最近の「婚活」関連の記事を読んで

この前の行政書士無料相談会の前後あたりから、某巨大掲示板において、いわゆる「婚活」についての話題が一気に出てくるようになった。

この掲示板では「元ネタ」となる報道や雑誌記事のなかから、この報道等を紹介する形で「スレッド」というものを作成し、それに関することについて匿名で自由に自分の意見を書き込むことができるようになっている。スレッドを立てることを「スレ立て」といい、スレ立ての人の書き込みには「1」の番号が振られて、1000まで書き込むことができるようになっている。
たいていの場合、1000まで行けばその話題は収束するのだが、そうでない場合、その次のスレッドを立てることがある。これを「次スレを立てる」という。

この話題がさらに続く場合、3スレ目、4スレ目…と続くことになるが、このスレッドの乱立を防ぐために、最初のスレッドがたってから4日経過した時点でこれ以上スレッドを立てないように利用者で協定を結んでいる。一応紳士協定的な運用がなされている。これに反した場合は違反したスレッドは掲示板の管理人により削除される。かなり省略して説明したので、あちこちにヘンな点があるが、これについてはご容赦願いたい。

さて、この婚活スレ、その4日間で31スレッドまでできて、結局この「4日ルール」適用で終わりになった。

私もこのいわゆる「婚活」については、「一人の男として」思うことがたくさんある。
しかしながら、匿名ならいざ知らず、完全に個人情報を開示しているこのブログでそれを書くわけには行かない。この世の中には何でもかんでも「差別だ!」とわめけば通ると思っている個人・もしくは集団が少なくない。女性差別(と取られかねないこと)に関してはきわめて厳しいのに、男性差別(と取られかねないこと)に関しては、「男の癖にごちゃごちゃ言うんじゃないよ!」などの罵倒をもって返されるのがオチだったりする。

本当に論理的に議論できる人間に対しては私もそれ相応の礼儀を持って接したいと思うが、そうでないものについては完全に無視することにしている。なので、後者の場合でこの掲示板に書き込んだ場合、問答無用で削除することにする。また、メールが送られてきても無視することにする。脅迫されたら、直ちに警察に届けることにするので、ご承知おき願いたいと思う。

その代わり、前者の立場で建設的な議論ができる人はむしろ歓迎したい。そうしたきちんとした議論は、よりよい結果を生む可能性が高いと思うからである。

まず、この31スレまで行った婚活の件、表題は「「結婚したい女」多過ぎて、お見合いパーティーに男足りず」というものであった。

この記事の内容を見てみると、女性が男性に望む年収などの要件が非常に厳しい。
20代で年収700万以上とか、そういうことを平気で言う。一方、女性は専業主婦しようという。

20代で年収700万なんて、いわゆるエリート職か、親が資産家でもない限りほぼ無理である。
こんなことは考えれば分かるはずなのだが、それを理解していない人が多すぎる。
そして、「そういう男を捕まえて、自分は楽しようとたくらんでいる人が多い」という点もある。

そういうことをたくらむ人にとって年収の低い男性は問題外で「クズ」のように扱われてきた。
今までずっとそうだった。

でも、結婚って言うものは、相手に「完成品」を求めるものではなく、「愛情」で結ばれた2人がともに協力して完成に近づけていくものなのではないのか。私はそう思う。
夫の稼ぎが悪いのなら、妻も稼げばいい。どうしてそう考えることができないのか。
これについて私はきわめて強い憤り(いきどおり)を覚える。
確かに、経済面に関しては愛情だけで済ませならない部分もある。子どもがほしいとなればなおのことだし、この社会の発展を考えると、「貧困の拡大再生産」は避けるべきであるとも思う。そのためにはある程度余裕を持った生活をし、子どもに教育を与えることが重要である。
しかし、「貧乏だから子どもあきらめる」では少子化問題がさらに加速する。この辺は夫婦の努力でカバーできない部分に公的扶助を手厚くするべきだと思う。…そうすると今度は財源の問題が出てくる。難しいところではあるが、避けては通れない問題である。

翻って私の周りを見ると、決して裕福ではないし、結婚前はむしろ妻のほうが給料多かったなんて人だって結構結婚している。こうした人は「ともに幸せになろう」という固い意志を持っている。それをひしひしと感じる。そういう話をドンドン聞いていると、一見配偶者の悪口に聞こえるが、よく聞いてみると「おめーら、思いっきりノロケじゃねーかーっ!」って突っ込みたくなることも多々あったりする。
だけど、少なくとも男性の年収におんぶにだっこで生きようとしている類の人の話を聞くよりもはるかに心が温かくなる。

そもそもこのスレが31までできた(つまりそれは、31000回も書き込みがあったことを意味する)のはそれだけこのようなことを今までの社会的風潮で言えなくて、我慢させられてたものが一気に爆発したからだと思う。特に未婚男性のそれがすさまじかった。

このスレが4日ルールで終わるのに前後して、今度は「いくら婚活しても結婚できない女子…『男が養ってくれて当たり前』の意識で、一握りの男性めぐって争奪戦」…白河桃子」というスレが立った。
この白河桃子という人、実は「婚活」という言葉の生みの親である。2002年にそうした本を世に出して、数年後とに徐々に主張を変えていって、つい最近この主張に振り回されて「婚活」に血道をあげていた30代・40代女性を切り捨てるような形で、20代女性にこの婚活の勧めをするようになっていった。

こうした自称・ジャーナリストに振り回された挙句30代・40代の女性ははしごを外された形になった。
個人的にはそうした人たちは気の毒ではあると思うが「自己責任」だと思う。
そもそも、簡単に流行などに振り回されること自体「自分で物事を考えていない」ということと同義であり、「だれかに作られた「個性」」で自分が個性的であると勘違いするほど思考能力が低下している…と言われてもしょうがないだろう。その思考能力低下・停止を招いたのはほかでもない本人である。ゆえに「自己責任」といわれてもしょうがないであろう。

ちなみに、流行を気にしなくなると、周りからは「ヘンなやつ」と見られるが、流行に振り回されない分、自分でどうすべきか主体的に考えなければならなくなる。これは一見大変そうだが、ある種の「拘束」から逃れることができ、また思考能力も維持できる。

ここで行政書士らしいお話もさせていただきたいと思う。
一般のメディアでは「熟年離婚」「年金分割(3号分割・厚生年金分割)」などがしょっちゅう出てきている。それなのに、「夫婦財産契約登記」というものが話題になったことは皆無だと思う。

おそらく、初めて見る人も多いかと思うので、説明を加えようと思う。

夫婦財産契約登記とは、
夫婦の財産についての法律です。
夫婦財産契約により契約財産制となり、自分の稼いだ財産は
すべて自分のものとなります。
離婚時に財産の半分を配偶者に持って行かれることはありません。
なお、この契約を結ばない場合は自動的に法定財産制となり、
稼いだ財産は夫婦で共有となります。
この場合、離婚時に財産の半分を配偶者に渡さなけれなりません。
「夫婦財産契約」は婚姻前にかぎり登記することが出来ます。
婚姻後は取り消しは出来るが、変更することは出来ません。

なお、この登記は住所地を所轄する法務局で行う。

さらに某ブログから転載(一部改変)

この契約を結んでおけば、
熟年離婚などの金銭目当ての結婚離婚が一切無意味となります。
つまりは小金を溜めたモテナイ男に寄生しようと結婚を迫ってくる、
女が居たとしたら、上記の「夫婦財産契約登記を呑め」と言えば、
たちどころに消えうせるでしょう。
つまりは悪女に対する「踏み絵」となる訳です。
・自分が女性不審で在る事。
・それに至ったトラウマ
これらを熱心に話して、夫婦財産契約登記を要求しましょう。
もしもこれでも結婚してくれる女ならいい女かも知れません。
逆にここで反対するようなら明らかに金目当てw

ということである。
この夫婦財産契約登記は、「離婚が起こりうる」ことを前提として行うものなので、心理的抵抗が大きく、それゆえになかなか利用されにくいものである。しかしながら、いまこういう状況下において検討するのもよいのではないかと思う。

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JW_CADをはじめて。

先日注文した、JW_CADの本が届いたので、早速勉強してみた。

この本は「はじめて学ぶJW_CAD」という。

本の中のCD-ROMからJW_CAD本体と学習問題をインストールして、本のとおりにやってみた。
はじめ、このJW_CAD自体がMS-DOS用だと思っていたが、そうではなく「JW_CADのWindows版」であった。もっとも、つくりからするとWin95の時代が色濃く出ているような感じだったが…。

この本は非常に丁寧で、Windowsの基本操作・基本用語が分かっている人であれば学習を開始することができる。

やってみてわかったのが、ほかの何かと同じように「最初の部分」が分かれば結構すんなりと入っていけるということである。それになんでもそうだが「Aができたら次はBしてください」のようなときに、その最初のAができないことがある。こういう場合たいてい些細なことでうまくいっていないことが多いのだが、その救済方法が「Bができるようになる」ように書いているだけなことがある。その前提のAができるためには何をすればいいのかが抜けている。…某OSでよくあるパターンなのだが(苦笑)
なのでこの某OSのヘルプってまともに使ったことが無い。

ところが、この本はそのAの部分のヘルプも充実している。これは特筆する点だと思う。

気がついたら、この本の半分を数時間で終えていた。明日は「家の間取り図」を作図してみるつもりである。
先生に勧められたHO_CADも起動して比較してみたが、今の段階ではうまく動かせなかった。
多分、JWのほうにもっとなれてCAD用語や基本操作が身についてくればHOのほうも動かせるようになるのではないかと思う。

これは、プレステ2のエースコンバット4(ジャンルは3Dフライトシューティングゲーム)の操作に慣れれば、細かいルールが変わったエースコンバット5(同ジャンル)がすんなりできるのと同じようなものだと思う。
初めてプレステ2でやったのがこのゲームで、ボタン8個、左右スティックに十字キーとスタート・セレクトボタンをほぼすべて使う代物だった。なので操作系を覚えるのにはじめは非常に苦労したが、5ではすんなりといった。

CADでも同じことがいえそうな気がする。

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行政書士無料相談会のあとで

この催しが終わったのち、加茂会場と三条会場の行政書士が三条の某所に集まって懇親会を行った。

この懇親会の中で思ったことは、「景気が悪い」だののネガティブなだけの発言がほぼ無かったということである。個人開業している行政書士(三条会はすべてそう)はすべて個人事業主であり、収益や業務暦はまちまちでも、権利義務はすべて平等である。上下関係も無い。あっても、支部会などの役職上の上下程度である。その中で、強い専門分野を持つ先生もいれば、分野が幅広い先生もいるが、いずれも「自己責任」「成果主義」の世界でこの状況下を切り抜けようとする気概がある。だから、ネガティブなだけの発言が出てこない…と私は考えている。

ちなみに、私の会社員時代の飲み会ではネガティブ発言がほとんどで、私自身はどこで誰かの「トラの尾を踏む」か分かったものではなかったので、適当に相槌を打つしかなかった。
もっとも「トラ」と呼べるほど立派な人間はほとんどいなかったような気がする。
…「大トラ」ならたくさん見てきたが。

なにせ、愚痴るだけで問題解決の方向論も無ければ、何かできるような力を持つこともできなかった。(だから愚痴ってガス抜き(別名「現実逃避」)するしかない)
私自身はそうした力が無かったわけではなかった。しかし、「若い力を活用して」といいながら、なにか新しいことを考えるとことごとく否定されたものだった。
技術部以外でパソコンを有効活用しようとすると、それだけで「嫉妬」の対象となり叩きを食らう状態だった。

ところで相談会の加茂会場で私の持つ「資格」の話が参加行政書士の間で話題になったことがあった。(相談者が来ていないとき)「今の仕事では」明らかに役に立たない資格がたくさんあるのだが、それでもこういう「努力」のプロセスを高く評価する感じがあって大変ありがたく感じた。
こうした、「同種の仕事をするライバル」(しかも、今回の場合は老若男女、職務経歴ともにまちまちである)でありながら、きちんとそうした見方ができるというのはすばらしいことだと思う。
ちなみにこれらの資格の多くは「嫉妬」感情渦巻く状況下で隠れて取っていた。
当時こういう努力のプロセスを正当に評価できる人が一人しかいなかったからである。
実は、資格取得という行為はもともとはこの人の勧めではじめた物であった。

「勧め」といえば、この懇親会でとある行政書士の先生から「CADやってみないか?」と勧められた。
HO CADというフリー(無料)のCADソフトなのだが、以前同様に勧められてインストールしてちょっといじったことがある。しかしそのときは何本か線を引く程度で終わってしまった。
ちなみに、無料なのできちんとした説明書が無い。
有料のCADソフトは十数万円するのが普通なので、本格的に設計を仕事にする人・会社でないと割に合わない。

今の私としては、車庫証明の図面や相続関係図がかける程度でも十分である。
しかし、将来的には設計士の先生から見れば簡単な程度の図面なら自分で書いてみたいとは思っていた。

今回、改めて勧められてやってみることにしたが、相変わらず線しか引けない。
そもそも、CADソフト内の「用語」がほとんど分からない。

その先生は「分からなかったらいつでも聞きに来てもいいよ」とは言ってくださったものの、こんなレベル(分からないところがよく分からない)で聞きに行くのはいくらなんでもためらわれる。

ネットで操作方法を検索してみたが、体系だったマニュアルが存在しなかった。
「適当に線でも引いてみればいずれ分かる」という記述が随所にあったが、自分にはできそうに無かった。
しかし、ここであきらめたらこの前と同じである。なので、このHO CADの前身に当たるJW CAD(MS-DOS版)の本ならAmazonであったのでこれを先ほど注文した。
少なくともこれで用語や簡単な操作が分かる。…つまり取っ掛かりができるはずである。


操作できるようになってから、きっとたくさんの疑問点にぶち当たるだろうと思う。そのときに先生のお世話になろうと考えている。
専門学校などのCAD科ならまっさらな状態から教えるのが当たり前だが(こちらが授業料払うわけだし)、こういう相手の「善意」による場合はあまりそれに甘えるべきではない…と私は考えている。

今日は日曜日に丸一日拘束されたわけだが、非常に得るものが大きな一日であった。

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行政書士無料相談会

昨日、新潟県行政書士会三条支部主催の「行政書士業務無料相談会」というものが、三条市と加茂市で開催された。

私は加茂の会場のほうに参加した。

こうした催しを行うのは、行政書士制度のPRと社会貢献のためである。決して行政書士個人の営業活動ではない。
こうした催しは新潟日報の折込チラシ、三条新聞への掲載などで知らされており、そこには三条支部所属の行政書士一覧が載っていた(もちろん私もそこに載っている)

この相談を利用した方が、この相談で納得するケースもあれば、他士業の同様の催しで相談するケースもあれば、あとで個別具体的に折り込みチラシに記載されている行政書士に相談してくる…という可能性もある。

納得というレベルでも「分かったのでもう何もしなくてもいい」「行政書士の職務範囲では解決できない」「とりあえず今は問題ないが、いずれは問題になるだろう。そのときはそのときで考える」などいろいろなケースがある。
この意味において、相談に来られた方はいずれも「納得」していただけたようである。

この催しでは、相談者の方よりも、「私自身」が多くのものを得られたような気がする。
それは、自分がまだまだ無力であるということである。

相談者が抱えている問題は、
相手の話を聞き、または資料を見せてもらって…
その上で法律上どのような解釈ができるのかを考慮し…(いわゆる「あてはめ」)
さらに、(特に相続・遺言関係では)相談者の感情を考慮し…
いくつかの相談者が取るべき可能性を提示する。
行政書士に頼むという選択肢を提示する場合は、行政書士にできることとできないことを明確にする。
他士業の先生と連携できる場合はそのことも説明する。

こういうプロセスで解決していく。
こういうことは本での勉強も大切だが、それ以上に経験がものを言う。
私でも時間をかければある程度の結論を出すことが可能なこともあるが、すばやく相談者のために解決策を提示するには豊富な経験が必要である。

試験勉強や、その後の勉強では「あてはめ」までは何とかできても「感情考慮」やさまざまな可能性を考慮して、それを手短にまとめて判りやすく話すというのは難しい。

こうしたことをまざまざと考えさせられた一日であった。
とはいえ、決して悲観はしていない。これからもっと実地でたくさん学んでいけばいいのである。
つまり、成長の可能性が十分あるということでもある。

とはいえ、依頼人を自分の「成長の糧」にするのは大問題(依頼人は自分の持つ問題解決のために私に報酬を払ってくれているわけだから当然である)なので、やはりちゃんと勉強もしておいて、その上で、先に示したプロセスをより早く的確にできるように努力することが必要であると思う。

続く

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行政書士の面汚し

先日このようなニュースがあった。

東京都の行政書士が、外国人の不法滞在、偽装結婚に手を貸したということである。
しかしながら、入管難民法では(信じられないことだが)虚偽申請に対し罰則が無く、この行政書士を刑事処分に処することができない。この行政書士のうちの一人が特に悪質であるとして、
入国管理局が東京都に通報して処分(処分権者は都知事である)を求める…とのことである。

これは刑事処分ではなく行政処分である。なので、処罰はできないが、行政書士の業務禁止命令、期限を定めた業務停止命令を出すことはできる。この命令に反した場合はそのこと自体で刑事罰を科すことができる。

罰則がないからといって、明らかに不正であることをして利益を得るようなことは許されるわけが無い。
かつての所謂「グレーゾーン金利」の問題があったときも、「利息制限法」(罰則なし)「出資法」(罰則あり)で、利息制限法に引っかかるが、出資法に引っかからない金利を設定して、不当な利益を得続けていた消費者金融がたくさんあった。(というか、みんなそうしていた)
これについて、数年前の最高裁の判決で「グレーゾーン金利」を明白に違法とし、この違法部分のお金を払わなくてもよい。払っても不当利得として返還請求できるとした内容のものが下された。
それにより、弁護士、司法書士による過払い金請求が盛んになり、消費者金融の経営を圧迫している。結果、ほとんどの消費者金融で赤字決算になっている。

最近は弁護士、司法書士による過払い金返還請求のCMが多く流されている。
一方、それに反比例して消費者金融のCMが激減している。自業自得としかいえない。

結局、この入管の件も、脱法して汚いまねをしたしっぺ返しが来たという事である。
だが、行政書士の立場としてはそれだけではすまない。行政書士という士業の信頼を取り戻すのにまた長い年月がかかる。行政書士には「職務上請求用紙」の不正使用という「前科」が私が行政書士になる前にあったのでなおのことである。

私の信念としては、無理な借金をしてまで急に事業を大きくしてはならないというものがある。
事業を大きくしてうまくいけばいいが、いかなかった場合、借金の返済で困ることになる。
その際に、「ヤバい」話を違法性の高い集団から囁かれたら…正直言ってこの誘惑を振り払う自信がない。だからこそ、無理な借金をせず堅実にやっていこうと思うのである。
この状況下において、行政書士が信頼を取り戻すために私ができることは、この「堅実に」「誠実に」職務をこなすほかないと考える。

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「バイオハザード4」”プロ”クリア

台風の話で書きそびれたが、実は台風の数日前に「バイオハザード4」という、プレイステーション2のゲームをクリアした。

このゲームについていくつか説明を加えておきたい。

まず、このゲームのジャンルはアクションとホラーである。
アクションは反射神経や射撃能力を駆使して敵と戦って先に進んでいくタイプのゲームのジャンルである。
ホラーは、ホラー映画のようにゾンビやその他の怪物が出てきて視聴者をびっくりさせるようなジャンルで、登場人物はそれら怪物から逃れ、又は戦って窮地を脱していく。

バイオハザード4という名前のとおり、前作があるわけだが、前作はこのホラーの部分が強かったのであるが、今作からはアクションのほうに重きが置かれている。つまり、積極的に怪物に攻撃を仕掛けて突破口を開かなければならないようになっている。

なお、「バイオハザード」という言葉自体は直訳すると「生物災害」という意味であり、ウイルス、細菌などで人間が危険な状況になる災害の事を言う。(この種の話は「アウトブレイク」などの映画で有名)

前作までのバイオハザードでは「T-ウイルス」と呼ばれる、人体に感染するとその人をゾンビ化させてしまうものが、アメリカ国内の架空の都市「ラクーンシティー」に流出し、そこから主人公が脱出を図る…というものであった。なので、主な敵は「ゾンビ」ということになる。

今回のはゾンビではなく、もともとは人間であったが”プラーガ”と呼ばれる寄生体に感染し、またはある目的から感染させられて”ガナード”(スペイン語で「家畜」という意味)と呼ばれる状態になった怪物と戦うことになる。ガナードたちはこの事件の黒幕によって操られていて、「よそ者」である主人公を攻撃してくる。

この黒幕によって(アメリカ)合衆国の大統領の娘が拉致されており、大統領一家の護衛を担当する予定だった主人公(上記ラクーンシティーの惨事の生き残りである)が大統領の娘を救出するためにこの危険地帯(ヨーロッパのスペイン語圏の国)に乗り込む…というストーリーである。

今回私がクリアしたのはこのゲームの最高難易度「Professional」(以下Proという)で、別名を「激ヤバ難易度」という。
このゲームは簡単なほうからAmature(アマチュア…以下Amaという)→easy→normal→Proとなっている。
ちなみにAmaの別名は「激ヌル難易度」という。ヌルは「手ぬるい」のぬるで、頭に激がついて「凄く簡単な難易度」という意味になる。
Proの「激ヤバ難易度」のヤバは「ヤバい」のヤバで、頭に激がついて「凄くヤバい」(凄く危険)難易度という意味になる。

私はこの「激ヤバ」を100回ほどミスしてクリアしたが、まったくミスをせずにクリアする人もいる。
このゲームを始めたのは社労士試験が終わってからすぐ(8月終わりごろ)で、最初はeasyからはじめ、徐々に難易度を上げていった。はじめはeasyでも結構苦労したものだが、徐々に慣れていってクリアに要した時間はeasyよりもProのほうが短かった。もっとも短かったのがnormalであった。
Amaはプレイしなかった。

このゲームにはさまざまな武器が出てきて、これを敵や状況によって使い分けることによって難易度が激変する。武器にはそれぞれに対応した弾薬があり、これがなくなるとその武器が使えなくなる。
弾薬は敵を倒すと出てくることもあるが、落ちているのを拾うこともできる。

武器の一例を挙げる。

ハンドガン(拳銃) 主に中・近距離の一対一の戦いに威力を発揮する。威力は種類によりさまざまである。

ショットガン(この場合は散弾銃) 主に近距離で前方に敵が固まっているときに威力を発揮する。威力は近距離では絶大だが、距離が開くと極端に威力が落ちる。

ライフル(この場合は狙撃銃) 倍率変更可能なスコープがついており、長距離から敵を狙撃することができる。威力は高め。

マシンピストル(機関拳銃) いわゆる機関銃を小型化したもので、片手でも扱える。引き金を引き続けると続けて弾が発射される。威力は低め。一つの敵に集中攻撃して大ダメージを与えることもできれば、多くの敵に少しずつダメージを与えて足止めを食らわせることもできる。

このほかにも手榴弾(手投げの爆弾)が数種類ある。

これらを適切に使用し、大統領の娘を救出したら、護衛をしつつ、時には協力してもらったりして難所を突破していく。

主人公や大統領の娘の体力(多くのゲームでは「体力」とは身体的な耐久度を意味する)が敵の攻撃などでなくなると死亡してゲームオーバーとなる。この体力を回復する手段もきちんと用意されているが、攻撃を受ける→回復する→また攻撃を受ける…を繰り返すと回復手段が枯渇する恐れがある。

弾薬のほうも的確に使わないと枯渇する恐れがある。この枯渇の恐れは難易度が高いほど増大する。

”プラーガ”によってガナードとなった人間は耐久力が非常に高く、簡単には倒せない。なので、銃器による攻撃のほかに体術(ひるんだ相手にキックなど)による攻撃などでも倒すことができるし、そうすることで弾薬の節約になる。

このゲームをクリアするためにはこうした攻撃手段の的確な判断力だけではなく、戦う状況を自ら有利にするように行動することも求められる。たとえば四方八方から攻撃されるようなところは避ける。
できれば、ドアのある部屋に立てこもって外に攻撃をするとか、敵に発見される前に遠距離から狙撃によって倒すなどの方法を取ったほうがよい。護衛中は安全な場所に退避させることも必要になる。

さらに、クリアするには一種のパズル的要素も解かなければならないことがある。
前作まではこの要素が多かったそうだが、今作でも簡単になったとはいえ存在する。

武器の売買・改造や通貨システム、アクションボタンシステムについてもいろいろあるのだがここでは割愛する。

「たかがゲーム」と思われる方もいらっしゃると思うが、結構頭を使うし大変であると思う。
なので、この最高難易度をクリアしたときの達成感は相当なものであった。

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台風が通り過ぎて

超大型といわれた台風が、昨日通り過ぎていった。

新潟県での死者は幸いにも出ることは無かった。
が、全国的には数人の方が亡くなってしまった。

実は私自身は少し被害を受けた。
前に日記で書いた「前の職だったら、台風の中バイクで通勤し…」をそのまま夢で見てしまった。
まぁ、風速15~20mのなかで250ccのバイクで30kmはなれたところまで走るのはいいとして、そのあとでせかされまくった状態での仕事(こちらのほうがはるかにきつい)まで見事に再現された、リアルな夢だった。

今日、実際にはその道路の一部を普通に走ることになった。ああ、落ち着いて仕事できる環境で走ることができるのがなんと幸せなことか…と思いながら。

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台風18号接近中

報道されているように、台風18号が接近している。
新潟へ再接近するのは8日の午後3時ごろだという。

他の県のニュースでは特に農林水産業従事者の方が大急ぎで収穫、もしくはまだ収穫できないものの保護で大忙しというものが多かった。
新潟県もご多分に漏れず、米の収穫を急ピッチで…という報道が多かった。
去年と同じくらいの時期に収穫できれば問題なかったのだが、収穫が遅れて本当はもう少し育てたかったがやむを得ず…という感じだった。(米の品種や地域などで収穫に時間差が出る)

私はというと、明日は幸いにも特に外に出なくても仕事ができるので、長い時間の停電やその他のライフラインの切断さえなければ問題なくすごせると思う。

この仕事を始めてよかったと思う事の一つが、この「通勤」がなくなったということである。
明日は比較的悪天候に強いとされる信越線もまったく当てにならないので、もしも去年のままだったら強風の中バイクで新潟市街地にある職場まで走らなければならなかった。(去年のままだったら車を買うこともなかったと思う)

こちらでは午後7時ごろから雨が断続して降り始め、風も強くなってきた。
私自身は大きな影響は受けないだろうが、この台風による被害が最小限ですむことを願って止まない。

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行政書士の収入関係の統計を読んで思ったこと

10月3日、この日は午後から「成年後見制度」の講習会が行われる日であった。
家を出る少し前に郵便が来て、県行政書士会の会報が届いた。

その中にあったのがタイトルにある統計である。

正直言ってここで内容を書きたい気分にはならない。

ぶっちゃけて言ってしまうと、まともな会社に正社員で入るか、公務員になったほうが稼げる。

でも、今のご時世そうした人は多くはないはずである。(まとも=労働関連法をおおむね遵守している と解釈していただきたい)
正社員だからといって将来安泰という時代はもう終わったと思う。一方、責任は昔と同じように重くのしかかっている。その人が持つ裁量の差こそあれ責任は重い。役職つきになれば裁量の程度をろくに考慮せず「管理職」扱い(残業代を払わなくてもよいなど)にする。
こういう「名ばかり管理職」は非常に多いようである。

さらに、仕事に「能率」を求めるくせに、実際に能率をよくして仕事を定時に終わらせて帰ろうとすると、たたかれるという風潮が日本では強い。
「こんなに早くできるんだからもっと仕事多くてもいいよね」となり、仕事が増えて残業になり、残業代は支払われない。「このご時世に仕事があるだけありがたいと思え!」といわれて。
こうして労働者が自由に使える時間が少なくなっていく。

労働者が自由に使える時間が少ないということは、消費活動の停滞(不景気の加速)、家庭の不和(離婚増加、子どもとのコミュニケーション不足の問題)などが起きる。働いても給料が上がらないのに労働の負荷が増えるということは将来の展望が開けないわけで、結婚できない若者が増え、それは当然少子化へとつながる。もちろん家庭のための家も買えない(買う必要が無い)し、10年以上のローンも組めない。これも不況の原因になる。

もう少し脱線させて言わせてもらうと、「労働生産性」という指標がある。
これは、労働者が労働で増加させた付加価値をその労働時間で割ると出る値である。
この値が日本は先進国中もっとも低い。

「一生懸命やってもさらに仕事が増えて給料が増えない」となれば、適度に手を抜いて、本来ならもっと早くできるはずの仕事を時間をかけてやる…という考えにいたるのは当然である。一生懸命やっても過労死の危険ばかり増加して、評価のほうは増加しないからである。
時間をかけて居残っていたほうが、同僚や上司からも「あいつは一生懸命やっている」って思われるような仕組み、風潮なら当然そのような行動に出る。これは合理的判断である。

そこで、先ほどの労働生産性の定義を見てもらえれば、一生懸命がんばっているのにどうして日本はこの数値が低いのかは一目瞭然だと思う。

ここで先ほどの行政書士収入統計の話に戻る。
収入の少ない(またはまったく無い)人はそれなりの時間しか稼動していない。
開業したてでまだ自分自身が知られていないとか、そういう場合は営業に時間をかけてもすぐには成果が出ない。でも、それなりの年数を経ているのに収入が少なすぎる場合はやっぱりそれなりの時間しか稼動していないか、もしくはこの仕事が向いていないと考えられる。

たくさん稼いでいる人は相当の時間稼動しているはずである。中には自分ではほとんど動かなくてもお金が入るようなシステム作りできている人もいるかもしれないが、そういう人はそれ以前に相当の投資・努力をしているはずである。

たいていの行政書士はこの極端な二者の中間に入っているはずである。
そこではある程度自分で仕事の量を調整できるという「自由裁量」がある。
将来のために一生懸命稼ごうとするのなら、一生懸命仕事を取ってくればいいし、
そこそこ安定してきたから余裕がほしいと思うのなら、そこそこ仕事を取ってくれればいい。
なので、「稼ぎが悪い」としたら自分のせいであると納得がいくし、そういう場合は精神的に負担がかかりにくいと思う。(こういう「稼ぎが悪い」という事実に直面することは特に男性にとっては大きな精神的負担になる。自分が納得の行かない理由でそうなればなおのことである)

少なくとも、会社が「アレ」な人よりは収入(報酬ー必要経費)が少ないとしても、「労働生産性」は自由裁量でやったほうが高いのではないか。

たとえば手取り20万円、8時間労働、24日勤務(月192時間労働)ならおよそ1040円となる。
しかしここにサービス残業(事実上拒否できない賃金不払い残業)が1日あたり2時間あったら、この値は833円となる。しかもこの数値は表に出てこない。

一人の行政書士が、たとえば報酬20万円の仕事を100時間(この仕事に関する書類作成、提出、交渉などの時間をすべて含む)かけた場合、労働生産性は2000円となる。
同種の仕事を二つ受けてやった場合は報酬は2倍になるが、必要時間は2倍未満になるのが普通である。(たとえば、交通費・要する時間は1つの場合と変わらない)そうすれば労働生産性はあがる。

また、この仕事になれてくれば必要時間を短縮することも可能である。この場合も労働生産性はあがる。
設備投資によって時間短縮を図ることもできる。これは、費用対効果をよく考えて行えばよい。

法令を遵守し、倫理や信義に反することをしなければあとは自由に仕事ができる。
仕事に関するリスクは当然すべて自分が負う。保険を掛けられるものは掛ける。
そこには不当な監視もなければ、自分の身を守るためにやむをえずする「手抜き」は必要ない。

なので、統計を見ると少し悲しいが、統計の上位に入ることができるかもしれないという「夢」を持つことができる。というか、統計の上位…というよりも、相応の生活ができ、家庭を持てるだけでも十分である。
実現可能性のまったく無い夢を「妄想」というが、この「夢」は実現可能性が少しでもある夢である。


自分の将来に関して「妄想」ではなく「夢」を持てることはものすごい救いになる。
たとえ今は収入が少ないにせよ。

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非常事態に際してのシミュレーション思考の重要性

本当は、このタイトルで別な例を挙げようと考えていたが、こんなニュースが入ってきたのでこちらのほうで考えてみようと思う。

引用ここから

事故時の交信記録を報道=トヨタ車のリコール問題で-米テレビ

10月1日1時0分配信 時事通信
 【ニューヨーク時事】米国でのトヨタ自動車のリコール問題に絡み、米CNBCテレビは30日、8月にカリフォルニア州で起きた高級車「レクサス」の交通事故で、同乗者が携帯電話で「アクセル(ペダル)が動かなくなった」などと警察に助けを求めた際の生々しい交信記録を伝えた。
 米メディアによると、一家4人が死亡したこの事故では、アクセルペダルがフロアマットに引っ掛かって元に戻らなくなり、時速約190キロに加速。制御不能に陥って路肩に突っ込んだとみられている。
 交信記録では、同乗者が「ブレーキが利かない」「トラブルに陥っている」などと警察に助けを求めている。 

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091001-00000004-jij-int

引用ここまで

このような事件で亡くなった方には深い哀悼の意を表する。
亡くなった人を悪く言うのはためらわれるが、どうしても言いたいことがいくつもある。

アメリカでは自動車に非常用通報装置(911…日本で言うところの110番・119番にボタン一つでつながる)が備え付けられているそうである。

が、このような制御不能状態になって電話するくらいなら、ほかにやることがあるはずだ。
しかも、このニュースそのものには無いが、この運転手は、アメリカのハイウェイパトロールの警察官だという。こうした職業の方は一般人よりも危険度が高いなかで仕事をしなければならず(たとえば、交通違反車を止めて違反切符切る際に、違反者から銃で撃たれることを警戒しなければならない。日本ではまず考えられないことである)こうした人は非常時にパニックになってはならない人間なのである。

レクサスはAT車しかない。マニュアル車ならクラッチペダルを踏んでエンジンの動力を断てばいい。
じゃぁ、クラッチペダルのないAT車にはなすすべは無いのだろうか?
決してそのようなことは無い。答えは簡単。シフトレバーをNレンジにすればエンジンの動力をたつことができる。これをすると、エンジン全開状態で空転するので、確実にエンジンが壊れるであろう。
でも、エンジンが(場合によってはトランスミッションも)壊れるほうが、事故で他人を巻き込み死傷者を出すよりもはるかにマシなのは論を待たない。

この操作をものすごい加速の中でさせるのは酷のようだが、Dレンジからレバーをちょっと押し出せばNレンジに入る。少なくともそういう状況下で電話するよりは楽なはずだが。

Nレンジにした後は、落ち着いてハザードを出してゆっくりブレーキをかけて路肩に寄せて、停止したらサイドブレーキをかけてエンジンを切る。その後エンジンの異常加熱でどうなるか分からないので、全員車外に脱出して、警察に通報すればいい。
…この事故では暴走中に警察に通報しているが、そんなことをする暇があったら上記のことくらいできるはずである。

エンジンをまず切ってしまえという意見もあるが、現代のしかも高級車ともなると、エンジンオフで油圧、電装系統がすべて止まって(たとえばパワステとABSが止まる)のでまずい。
それでも、「警察にお電話」よりははるかにマシだ。
また、パワステすらない古い車でなら有効な手だと思う。

こういう状況でパニックになるのは、日ごろから車に「乗せられている」からだと思う。
そうではなく、車の仕組みを知り、自分自身が主体となり「車を操作する」という精神を育てておかなければならない。

どんな人間でもひとたび運転をすれば、法令と交通などの状況の制限のもとですべての責任を負わなければならない。そこには、社会的地位、人種、年齢、性別、運転暦などはまったく関係ない。
そこには大きな自由があり、上記の制限以外には不当に命令されるいわれは無い。

私は「自己責任」という言葉が成立するには不当な干渉が無いことが条件である…という旨の考え方を持っている。
この事故にあったドライバーにはそんな「不当な干渉」が無かったはずである。つまり、きちんと適切な判断ができる能力があり、それを発揮させなければならない義務があったと私は考える。
ここで「不当な干渉」が入ると、正しい判断ができなくなることがある。これについては「車載用脱出ハンマー」の話を参照していただきたい。


私は過去の職において、いろんな車を運転してきた。その中で、この事件のようなフロアマットが…ということも経験した。そのときはあわてず足でマットをどかして事なきを得た。

バイクでも操作系のトラブルに見舞われたことがあり、その際もバイクに関する知識、周囲の状況把握で事なきを得た。(この件はいずれ紹介したい)

私は、頭の切れるタイプではない。運動神経にいたっては「最悪」の部類に入る。学校の体育の時間ではいつも邪魔者だった。
そんな私でも、心がけ次第で「死地」を脱することができる。

車やバイクなどの乗り物、その他のさまざまな機械を扱っている人は、この件を期にこうした考え方もあるということを頭の片隅にでも置いておいてもらえると幸いである。

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プロフィール

大塚 義行

Author:大塚 義行
平成21年4月から新潟県田上町で行政書士として開業いたしました大塚義行と申します。
(行政書士登録番号09180501号)
これに加え、平成28年10月から同所で社会保険労務士としても開業いたしました。
(社会保険労務士登録番号15160011号)

昭和51年(1976年)7月24日生まれ。
平成11年(1999年)に地元の大学を卒業。

紆余曲折を経て現在に至ります。

メールアドレス gyousei_ohtsuka-office.jp
(社労士業務用)sr_ohtsuka-office.jp
(注:メールアドレス中の_を@と変えてください。スパムメール対策です。)

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twitter
https://twitter.com/ohtsuka_office

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