昨日、懇意にさせていただいている先生方から飲みに誘われて飲みに行った。
メンバーは私を入れると3人(行政書士2人、司法書士1人)である。
で、私はこのブログでも再三書いている通り、アルコール類がまったくダメである。
もちろんこの辺は了解済みで、この先生方はそんな私に無理に飲酒させるようなことはしない。
代わりに「車で送り迎えしてほしい」ということであった。
世の中には、本当に「酒=毒物」といっても過言でないような人も少なからずいるのに、それを「ちょっとだけならいいだろ?」「俺の酒が飲めねーのか!」といまだに強要する人間もやはり少なからずいる。
急性アルコール中毒とか、飲酒運転厳罰化の話はたくさん聞いているはずなのに、それをやめないというのはそもそもまともな人間のすることではない。
そうではなく、下戸な人間に運転手役をやってもらうとかいくらでも賢い使い方があるであろう。
そうすれば、酒好きな人は思いっきり酒を楽しめるし、下戸は酒を勧められ(あるいは強要され)ることもない。
そんなもんで、当初はこの日のブログの題名を「超下戸の人のうまい活用方法」とする予定であった。
しかし飲み会が終わってみると、そんなのでは収まらないような充実した内容になったので題名を変更することにした。
まず、この飲み会の言いだしっぺ(だと思う)の行政書士の先生のところに車で伺った。
実は私が今受けている仕事の件で判らない部分があったので、それを教えてもらってからその後で一緒に行こうということであった。
私が先生の事務所につくと、先生は接客をされていた。なので私は事務所の別なところでしばらく待つことにした。
後で分かったのだが、このお客さんは「飛び込み」のお客さんで、私が到着する5分ほど前に来ていたそうである。
結果論だが、もし私が早く来てしまっていたら最悪、先生のビジネスチャンスをつぶしかねなかったということになる。
で、待つこと十数分、話のほうはいい方向に進んだようで、そのお客さんは帰っていった。
その次に私の番であるが、「こんな手段もあるのか」という方法と、そのための書類を頂いた。
実は今回の相談は許認可・届けそのものではなく、それをするための情報収集に必要な書面に関する事であった。
もともと、この件は近所の人が「○○届け」についてやってくれと来た件で、私はその「○○届け」に関して初めて聞いて(なので、問い合わせが来たとき即座にネットで検索した)、ネット以外にもこの先生に伺ったりして事を進めていたのだが、状況によっては前のブログに書いた「業際問題」になる可能性があるのでその辺も含めて慎重に進めていたことであった。
士業は紙切れ数枚の世界の問題を扱うことが多い。しかし、この「紙切れ」がないと何もできないことはいくらでもある。そして、その「紙切れ」を作成するための情報を収集するための「紙切れ」も役所から取ったり(本人の委任状が必要なケースが多い)この「紙切れ」を自ら現地調査して書かなければならないこともある。
職務上、どういう情報を知るためにどういう書面が必要なのかを知らなければならないし、そもそもそのような書面が存在することを知らなければどうしようもないケースもある。分からないものは当然調べるのだが、ネットで検索するにしても自分がまったくその存在を「知らない」ものを検索することはできない。
今回だって、電話で「○○届け」について聞かれて、初めてその存在を知ってそれからネットで検索したから(それにより依頼人が持っている情報よりも多くのものを)私が知ることができたのであって、そうでなければ知ることすらできなかった。
なお、この件について先生は「○○届け」申請に必要な書面、「○○届け」に記載する事項を調査するための書面とその委任状の3通を事前に用意してくださっていた。
時間が押してきているので、先生と一緒に車に乗って出ることにした。司法書士の先生は何らかの形で現地に来ているであろうとのことであった。
現地(飲み会会場)についてから数分後に司法書士の先生も到着した。仕事が終わってそのままここに来たそうである。
もともと飲み会の話なのに、そこにたどり着くまでものすごく長くなってしまった。
このお店はありがたいことに、アルコール類が飲めない(体質的に受け付けない、もしくはあとで運転しなければならない)人にとっても品揃えが充実していた。ノンアルコールビールはもちろん、以前私が思ったことがある「ノンアルコールカクテルってないかな~」が現実にあった。正直これには驚いた。あと、これで各地の銘酒の「ノンアルコール日本酒」なんてあれば飲み比べできて楽しそうである。
出てきた2人分の普通のビールもノンアルコールビールもコップに注いでしまえば見た目では判断できない。
なので、アルコール類を飲める人も飲めない人も同じような感覚で「飲み」を楽しめる。
もっともこのメンバーであれば、私がウーロン茶であっても別に問題なく楽しめるに違いない。
そもそも、個人差のある「アルコール分解能力」によって人間関係に垣根ができること自体がおかしい。
というか、そんなもので垣根ができる人間関係などその程度である。
ちなみにこの3人とも30代で、初めて会ってから1年程度である。
このメンバーならいちいちアルコールの助けを借りなくても(言い方を変えれば、「アルコールを言い訳にしなくても」)本音を言うことができるであろう。
この辺からタイトル「人生いろいろ」に入っていくことにする。(さまざまな事情があるので、この辺から表現をかなりぼかすことにする)
私以外の2人は既婚者である。行政書士の先生のほうは父親も行政書士であり「事務所を継ぐ」形になる。
司法書士の先生は「コネなし・実務経験なし」からの開業であった。
どちらも前職は士業とはまったく関係ない仕事をしており、この点は私と共通している。
ただし、前職に対しての思いはこの両者は正反対で、一方は私と同じ「脱出組」である。もう一方は前職が好きであったという。
別な切り口から見ると、この2人の共通点は「デキる先生」であり私は「そうではない」ということである。
それでも、今回みたいに「あえて私に」依頼してくれるお客さんもいる。不思議でしょうがないのだが、大変ありがたいことである。
もう1つの共通点しては、2人ともこのブログをよく見てくださっているということである。
(アクセスログの常連である)
さらに、今回判明したのは行政書士の先生の事務所のほかの人(先生、補助者、事務員)も見てくださっているということであった。
こんな起承転結無視の長文垂れ流しのブログなんて…と正直思っていたのだが、内容があることと、見ていて意外な発見があるということであった。(先生曰く、「短文の、今日○○を食べた…とかの食事の話なんてどうでもいいわ」とのこと)
一番の発見は「ハチやカメムシをブレーキクリーナーで瞬殺できる」という話だったそうである。(なお、
ゴキブリに対しても絶大な威力を発揮するそうだが、家にゴキブリが出たことがないので試したことがない)
これについては私は偶然それを見つけたのではなく、ちゃんと論理的な推測に基づいて行動して実際その通りになっているという点も評価されているようである。
このブログは起承転結をほとんど無視して、大体時系列にそって書くようにしている。
その上で「話題1」「話題2」…というような書き方をしている。
また、多くの場合は偶然ここにたどり着いた人でもなんとか理解できるように書くように努めている。
極端な話、60歳になって初めてインターネットに触れて、「遺言・相続」に関してネットで調べてみようとする人がいたとして、そういう人が見ても分かるように用語に解説を入れるように努めている。
そういう人がたまたま「バイオハザード4」(ゲームについて)のところを見てしまっても、多分一応分かるだろうという感じにしている。
ただし、長文が苦手な人には向かない。(ここまで読んでくださっている人は大丈夫だと思うけど…)
本当に私に文才があれば、短い文章でも分かりやすく書けるかもしれない。
なのでいろいろなことを広く伝えようとするとどうしても長文になってしまう。
ひとまずこのブログそのものに関しての話はこれくらいにする。
先生方の共通点・相違点の話に戻ることにする。
3人の共通点としては、皆将来に不安を感じているということ。そしてこれが重要なのだが、それについて社会や政治のせいにはしていない(少なくとも私にはそう感じる)ということである。
とりあえず「○○が悪い」と言っておけば、「何とかしよう」と思うことから開放される。つまり楽ができる。
しかし、これは根本的な問題解決にはならず、単に問題解決を先送りしたに過ぎない。
主にマスコミがこういう形で、分かりやすい「悪役」を民衆に提示するので、多くの人たちはそれに流されて、「○○が悪い」といい、それで「(自分の境遇には)納得しないが、(誰or何が悪いのかについて)納得する」という変な状態で思考が固定されてしまっている。マスコミはとりあえず「叩き」をやっていれば視聴率が稼げる。多くの人たちが「納得しないが納得する」状態で番組を見てくれるからである。
しかし、私たちはそうではない。「デキる先生」も「そうでないの」もこの先の道を模索している。
暗闇を照らす明かりを発する能力は違うが、でも明かりを発している。たとえるとそういうことである。
もう一つの3人の共通点は、2chやYoutube(ユーチューブ)を見ているということである。
ニコニコ動画については失念してしまった。
2人の先生に共通し、私だけが違うのが、既婚者・未婚者という点である。
ところで、メディアにはよく出てくる「婚活」「婚活女子」 でも、実生活でこの言葉を使っている人はまず見たことがない。
私はこの二つは大嫌いである。「金持ちの男性を「捕まえて」自分は専業主婦して、楽したい。男性の稼ぐ能力が低下したら、財産分与で金だけはしっかりとって別れてやる」という思想が見え見えだからである。
未婚者である私だって分かる。夫婦ってそういうものじゃないでしょう。苦楽をともにして、2人で積み上げていくものでしょう。1人が作り上げたものにただ乗りするようなのは違うでしょうと。
2人の先生の奥さんはそうした連中の対極にいる(そもそも、比較すること自体、先生方や先生方の奥様方に対して無礼なのだが)と、私はお話を伺って感じた。
また、これも共通意見だが、「夫婦は互いの欠けた部分を補うようにできている。」or「夫婦でいると本来の自分というものが徐々に出てくる」(この辺は記憶がうろ覚えで、どちらか一つ、または両方をいわれた気がする)とのことだった。
仮に前者だったとすると、私の配偶者となる女性に相当のハイスペックを求めなければならないことになる。
これは先にあげた「婚活女性」なみにずうずうしい要求になること確実だが、大丈夫だろうか?
仮に後者だったとすると、果たして自分はどう変わるのかと思う。
ここで結婚観・夫婦観から離れる。
これもまた3人の共通意見なのだが、先に書いたように士業は「紙切れ云々」の仕事である。
この点において、形が見える「モノを作る・モノを運ぶ・モノを廃棄する(取り壊す)」ということと違い、一般の人から評価されにくいということである。この点がなかなかつらいということ。
先ほどの「○○届け」を作成するとして、それ1枚作るのにはモノによっては膨大な資料ととりに行く手間がかかる。
しかし、「成果物」は「紙切れ1枚(または数枚)」である。これに対して相手に正当な対価を求め、それを理解してもらうことが非常に難しい。
一見簡単そうな書面ですら、一般の人にある程度書いてもらって、あとはこちらで…というのでも間違いだらけというのがざらにある。例えば車庫証明の図面でお客さんが書いたモノで訂正を加えないですんだものはほとんどなかった。
中には絶対これ目測で長さ書いただろうと思うのもある。
委任状書いてもらうときに自分が隣にいない状態できちんとしたものを書いてくれる人もあまり多くない。
委任状と「どうしても代理して書くことができない性質の書面」さえちゃんとしてもらえれば、あとは自分のほうで何とかなるのになぁ…と思うことがたくさんある。
「何とかする(できる)」点においてこの仕事に価値があるのだが、それを分かってくれる人はあまり多くない。
飲み会のほうは2時間ほどでお開きになった。
あとは、私が「運転手」をして2人を送り届けるだけである。
この車、身内以外の誰かを乗せたときに限って(補機の)ベルト鳴きがする。困ったものである。車検のときまで何とか持ってくれないものだろうか?
2人を送り届けて家に着いた時には10時になろうとしていた。
明日は別件と、今日教えていただいた件の仕事である。
(参考までに 飲みのときに聞かれたブログを書くのに要する時間について。
今回、このブログ史上最大の文章量でしたが、おおむね2時間半かかりました)
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html
にほんブログ村
にほんブログ村