母親のバイクの意外な故障原因とそこから得た教訓
先日、母親のバイク(原付スクーター)のエンジンがまったくかからなくなった。
このときの原因は、ゴム製燃料パイプの経年劣化であった。確かに20年近く前の代物なので無理はない。
燃料パイプが経年劣化で破れてガソリンが供給されなくなった。それでエンジンがかからなくなったのである。
ただ、このバイクの場合、破れた場所によっては燃料漏れ続けにならないようになっているので、原因が分からなかった。
それで元通りになったのだが、その1週間後にまたエンジンがかからなくなった。今度はエンジンかけようとしてだめだったので、あきらめて下を見たらガソリンが漏れていた。
先の修理の際の修理ミスだろうか?むしろその方が原因が明らかでまだ救いがある。そうでないとしたらいよいよ寿命かもしれない。
こういうケースで多くの人は、修理ミスと勝手に断定して「ムキー!」となって怒るケースが多い。
(ひどいのになると、一度目の故障でそんな怒り方をする者もいる)
しかし、母親も私もそんなことはなかった。ミスだったらミスで改めて直してもらえばいいし、そうでない別系統の故障が起きたのならそのときはそのときだと考えていた。
先ほど修理されたバイクが帰ってきたが、原因は意外なものだった。
「地バチ」という種のハチがマフラーに巣を作っていたという。このハチは、朝に巣作りをはじめて、夕方には小さい穴なら封鎖する程度のものを作ることが出来る。
私の持っているNS50F、CBR250Rはマフラー径がそれなりにあるので、仮に巣を作られても気づかずにエンジンかけて排気で吹き飛ばしていたかもしれない。ただ、母親のスクーターのものは径が小さく封鎖されやすい。
バイク屋さんによると、こういうことが年に2~3回あるそうである。プロでもそれくらいの頻度であれば、素人ではまず経験できないだろう。かつて私はバイクに乗れない時期があったが、そのときですらそのような封鎖はされたことがなかった。
実は「地バチ」に関しては以前にも聞いたことがある。この地バチの営巣のせいで旅客機が墜落したことがあり、そのドキュメンタリー番組を見たことがある。
航空機にはピトー管という速度計測のための装置があり、これの中に地バチが巣を作って、それを知らなかったパイロットがそのまま離陸し、空中で速度が分からなくなって失速、墜落したというものである。
(なので、地上に駐機中には必ずピトー管にカバーをかけるようにした。しかし離陸前にカバーを外し忘れてそのまま離陸して、墜落したという例も発生した)
今回のケースはこういう一見どうでもいい「こんな事知ってて何になるんだ」というような知識だって、役に立つことがある…ということを示したともいえる。
こういう知識があったからこそ、このようなハチが存在し、排気口を封鎖してトラブルになるということが即時に理解出来たのである。
このハチが数時間程度で巣を作ることが出来るということが分かっているのであれば、「どうして前の燃料ホース交換の際に調べなかった?」などと文句は出てこない。
人は自分の無知ゆえに他人にあらぬ疑いを掛け、人を傷つけることがある。自分はそれでたくさん傷つけられてきた。
もっとも、私自身も知らぬ間に人を傷つけてきたのかもしれないのだけれど…。
それをしないためにも、せめて自分が興味を持った範囲でいいから何らかの勉強をし続けるというのは重要であると感じた今回の一件であった。

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このときの原因は、ゴム製燃料パイプの経年劣化であった。確かに20年近く前の代物なので無理はない。
燃料パイプが経年劣化で破れてガソリンが供給されなくなった。それでエンジンがかからなくなったのである。
ただ、このバイクの場合、破れた場所によっては燃料漏れ続けにならないようになっているので、原因が分からなかった。
それで元通りになったのだが、その1週間後にまたエンジンがかからなくなった。今度はエンジンかけようとしてだめだったので、あきらめて下を見たらガソリンが漏れていた。
先の修理の際の修理ミスだろうか?むしろその方が原因が明らかでまだ救いがある。そうでないとしたらいよいよ寿命かもしれない。
こういうケースで多くの人は、修理ミスと勝手に断定して「ムキー!」となって怒るケースが多い。
(ひどいのになると、一度目の故障でそんな怒り方をする者もいる)
しかし、母親も私もそんなことはなかった。ミスだったらミスで改めて直してもらえばいいし、そうでない別系統の故障が起きたのならそのときはそのときだと考えていた。
先ほど修理されたバイクが帰ってきたが、原因は意外なものだった。
「地バチ」という種のハチがマフラーに巣を作っていたという。このハチは、朝に巣作りをはじめて、夕方には小さい穴なら封鎖する程度のものを作ることが出来る。
私の持っているNS50F、CBR250Rはマフラー径がそれなりにあるので、仮に巣を作られても気づかずにエンジンかけて排気で吹き飛ばしていたかもしれない。ただ、母親のスクーターのものは径が小さく封鎖されやすい。
バイク屋さんによると、こういうことが年に2~3回あるそうである。プロでもそれくらいの頻度であれば、素人ではまず経験できないだろう。かつて私はバイクに乗れない時期があったが、そのときですらそのような封鎖はされたことがなかった。
実は「地バチ」に関しては以前にも聞いたことがある。この地バチの営巣のせいで旅客機が墜落したことがあり、そのドキュメンタリー番組を見たことがある。
航空機にはピトー管という速度計測のための装置があり、これの中に地バチが巣を作って、それを知らなかったパイロットがそのまま離陸し、空中で速度が分からなくなって失速、墜落したというものである。
(なので、地上に駐機中には必ずピトー管にカバーをかけるようにした。しかし離陸前にカバーを外し忘れてそのまま離陸して、墜落したという例も発生した)
今回のケースはこういう一見どうでもいい「こんな事知ってて何になるんだ」というような知識だって、役に立つことがある…ということを示したともいえる。
こういう知識があったからこそ、このようなハチが存在し、排気口を封鎖してトラブルになるということが即時に理解出来たのである。
このハチが数時間程度で巣を作ることが出来るということが分かっているのであれば、「どうして前の燃料ホース交換の際に調べなかった?」などと文句は出てこない。
人は自分の無知ゆえに他人にあらぬ疑いを掛け、人を傷つけることがある。自分はそれでたくさん傷つけられてきた。
もっとも、私自身も知らぬ間に人を傷つけてきたのかもしれないのだけれど…。
それをしないためにも、せめて自分が興味を持った範囲でいいから何らかの勉強をし続けるというのは重要であると感じた今回の一件であった。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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