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車庫証明について

私は車庫証明をよくやる。

車庫証明は行政書士の業務の中では最も簡単なものの一つだといわれている。

私は、この車庫証明の報酬の決め方は、当事務所からその市や町がどれくらい離れているかで決めている。
新潟県は非常に広くなおかつ斜めに長いので、状況によっては非常に長い距離を移動しなければならないことになる。

現在は行政書士の報酬の決め方は自由化されていたが、かつては「作成にとくに考慮を要する書面」「作成に考慮を要する書面」「作成に特に考慮を要しない書面」の3つに分類し、それぞれ1枚あたりいくら、それプラス交通費と実費(収入印紙、郵送料など)という決め方をしていた。なので、どの行政書士に頼んでも似たり寄ったりの額になる。

この方式で一部の書面をお客さんのほうで作成した場合、その分は割り引くという考えもある。
この方式で行く限りでは理にかなっているとはおもう。

しかしながら私の報酬体系では、お客さんのほうで書類を作っていようがいまいがそれを理由に報酬を変えることはしない。その理由は、車庫証明の場合もともと本人に書いてもらわざるを得ない書面が多いということ。
そして、配置図が書かれている場合、実地調査するとほぼ100%測り方が間違えていてこのまま提出すると許可が下りないことが確実な状態にあるということ。そもそも測り方が間違えているという以前に、測るべきところを測っていない(よくあるのが、車が出る道路の幅を書き忘れるケース)こともよくある。
道路幅でよく間違えているのが、道路の両側の側溝の板までも道路幅に含んでしまっているケースである。

場合によっては現地で完全に一から書き直すこともある。


「簡単だ」と言われている車庫証明ですら、私は今まで手直しなしで通るような書面を今だかつて見たことがない。

だから、「お客さんのほうで書いているから割り引いてほしい」というのを了承して、その結果自分で補正しなければならなくなった場合、やっぱり割り引けませんとは言いづらい。それを言えばトラブルになるだろう。

だから最初から割引はしない。ただし、その代わりといってはなんであるが、私のほうからお客さんのほうに送るための送料に関しては私のほうで負担している。(士業の多くはすべての送料をお客さん負担にしている人が多い)もっとも、申請によっては、私→官公署 官公署→私というやり取りが発生するものもあるので、この場合に関してはお客さんに負担していただくことにしている。

そして、新潟県といえば雪国のイメージを持つ人も多いと思う。車庫証明取得を依頼されれば雪深いところでも当然行くことになる。場合によってはものすごい時間がかかるし、車庫の場所の雪をどかさないと測ることすら出来ないこともある。つまり負担が増えているわけだが、この場合も何らかの名義で報酬を加算することもない。

車庫証明のページで、災害レベルの状態でなければ厳しい状態でも(ほかの予定と調整しつつ)行って、その際どんなに苦労しても報酬の加算はない…のようなことを書いているのはそういうことである。


大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html



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急な飛び出しはやめてほしい

数日前に車を運転していたとき、目の前に急に自転車が完全にノーブレーキで飛び出してきた。目の前を横切ったのはおおむね3m先。

この道路は私が走っている道路にセンターラインが引かれているが、右に自然に曲がっているようになっている。

一方、その自転車が飛び出してきたわき道は私から見ると左側にある。もちろん一時停止の標識と表示がある。
が、自転車にしてみれば「前進」すればちょうどいい具合にカーブを曲がりきった私と同じ方向を向くことになる。さらに、見通しが極めて悪い。

しかしまったくあわてずに対処できた。後部に同乗者がいたが(頭が痛くて頭を抱えて下を向いていた)
このことにまったく気がつかなかった。急ブレーキも踏まなかった。ちょっと強めのブレーキですんだ。「あぶね~」とか言うこともなかったし。ましてや悪態をつくこともなかったからである。もちろんクラクションも鳴らしていない。危難を回避したらもう必要ないからである。

今は夏休みで子どもたちが自転車で飛び出してくるであろうことを十分に警戒していた。
もう一つ、私は運転席側の窓を全開、助手席側の窓を少し開けていた。なぜなら、
この季節は非常に熱く、事務所から車で出る際は、まずエアコンをかけるのと同時に窓を開けておく。
一見エアコンの冷気のムダのようだがそうではない。窓を閉め切っていると、外の気温が30度~35度でも、中の温度は50度を超えることがある(車載温度計がある)そして、熱というものは必ず熱いほうから熱くないほうに流れる。(自然に排熱できる。さらに、飛び出した熱がほかの熱気を引っ張り出す効果もある)
なので、熱を追い出しつつエアコンをかけるのは車内をすばやく冷却(それでも40度くらいになるのに10分はかるが…
この窓あけのおかげで、この自転車が飛び出してきたときの車輪のロードノイズと小石を踏んだ音がわずかに聞こえた。エアコンやエンジンの音がうるさいが、それでも異質の音なので聞き取ることが出来ることがある。

もう一つ、私から見て右側にカーブミラーがあり、一瞬だけその自転車が見えた。
カーブミラーって正直言って、お互いに動いている状態だとあてにならないことが多い。広角レンズになっているので、距離が非常に測りにくいからである。

が、その自転車に乗っている人が非常に特徴的な格好をしていた。カーブミラーには、白いワンピースに黒髪ロングの女性が見えた。なんだちっとも特徴的ではないではないかと思うかもしれない。
しかしながら、今の世の中「派手」な女性が増えている。女性向けのお店をみると正直言ってまぶしくてつらい。
運転中の直射日光とか、夜間のハイビームをいきなり浴びても平気なのに。
とにかく現代において大変特徴的であるがゆえにものすごい速さでその人を見つけることが出来た。

私がこのカーブに備えて時速10キロくらいまで減速していた。多くの人は20キロ以上で抜けるようだ。
上記の好条件がそろったおかげで、本来なら急ブレーキで対処するか、それすら間に合わないかもしれなかった状況に陥っていたはずなのに、結果として「みんなが平穏無事に」すごすことが出来た。

ちなみに、件の女性は私の接近に気がつきもせずまっすぐ走っていった。右側走行で。
「謝れ」などといわない。「あ、やべ…。しらばっくれよう」そんなのでもまだいい。だからせめてこっちをちらりと見るくらいはして欲しかったと思う。
そうでないと危険すぎる。道路で運を当てにしてはならない。幸運は何度も続かない。

ちなみに私が行政書士以前を含め仕事上運転してきた経験で、意外と安全なのが小学生中学年・高学年の子である。
この子達は警察官・交通安全協会の人の交通安全教室で学んだことを素直に聞いて行動に移してくれる。(歩行時・自転車乗車時とも)
低学年の子はやっぱりちゃんと聞いているのだろうが、まだそれを実行に移すにはまだ知的能力(思考能力)、身体的能力共に十分育っていないようだ。(それでも、歩行時に関しては問題ない子は多い)

経験上もっとも気をつけなければならないのは、「成人女性全般と男性の高齢者」である。これは差別ではない。私の経験論を語ったに過ぎない。高齢者が危ない運転するのにはそれなりの理由があると思う。加齢による身体能力、判断能力の低下。だが、女性はなぜだろう。どうしても分からない。

とにかく、交通に係わるすべての人は気を付けて欲しいと思う。私も当然のことながら気をつける。

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ちゃんと失われた水分は補給しましょう

この前ネットの記事で以下のものを読んだ。

引用ここから

★猛暑の断食「労働者は中断してもよい」 UAE宗教当局

【アブダビ=貫洞欣寛】イスラム圏が11日ごろからラマダン(断食月)に入るのに
先立ち、アラブ首長国連邦(UAE)の宗教当局は10日までに、猛暑のなかで働く
労働者が断食を中断して水を飲むことなどを認める宗教見解(ファトワ)を出した。
地元紙などが伝えた。

宗教見解は石油産業の労働者からの質問に答えるかたちで「過酷な状況にある労働者は、
不可能だと判断すれば断食を中断してもよい」としている。

ラマダンでは約1カ月にわたり、日の出から日没まで食事や水を飲むことが禁じられる。
ラマダンの時期はイスラム暦に基づいて決まるため、毎年10日ほどずつ早まる。
今年は真夏の断食となった。普段でも病人や妊娠中の女性などは断食が免除される。
8月のUAEは気温40度を超える猛暑のうえ湿度が高く、屋外で働く労働者が水を
飲めないと生命にかかわりかねないため、この見解が出たとみられる。

2010年8月10日23時3分 朝日新聞
http://www.asahi.com/international/update/0810/TKY201008100458.html

引用 ここまで

多くの日本人にとってイスラム教は「よく分からない」ものなんじゃないかとおもう。
一神教で神が「アラー」、預言者(神の教えを人間に伝えた人)が「マホメッド(ムハンマド)」
一日に6回イスラム教聖地のメッカに向けてお祈りをささげなければならない。
アルコール類の摂取と、豚肉を食べることが宗教的タブー。
そしてこの記事の「ラマダン」くらいしか知らない人が多いのではないか。
それから、戒律が大変厳しいということ。

ただ、私が以前ネットを通じて読んだニュースによると、イスラム教国でも実際の戒律の運用(?)の厳しさに結構差異があり、最も厳しいところだとラマダンの「昼間水を飲むな」のなかに「自分の出したつばを飲むことも許されない」というものがあるという。

ただ、数年前にイスラム教徒初の宇宙飛行士が誕生したときに、宇宙船は常に地球の周りの衛星軌道上を公転しているのでお祈りの時間にメッカのほうを向き続けることが出来ない。…ということが問題になった。
このときの宗教見解(ファトワ)で、「お祈り中一瞬でもメッカの方を向いていればそれでよい」ということになり、この問題はあっけなく解決した。

スマトラ沖地震だったと思うが、イスラム教国で壊滅的な打撃を地震でこうむって食べるものがない。
…餓死を待つか、先ほど書いたようにタブーとされている豚肉を食べるかのまさに究極の選択をする羽目になったときも宗教見解で「餓死するくらいなら豚肉を食べてもよい」とされた。


さて、ここでイスラム教徒でない、普段はあまり宗教的なことを意識しない私の話に移ることにする。
この「水を飲むな」に関して、私の位の年代(おおむね30代)以上の人にとって忌まわしい経験がある人が多いのではないか。

そう、汗を大量にかいたときでも「水を飲むな」といわれ苦しい思いをした経験である。
今では、失ったものは補給するのは常識だし、そもそも論理的である。
ところが、「水を飲むと体力を消耗する」とかいって飲ませないことが常識であった。

どうしてこのような明らかに非論理的なことが言われるようになったか以前調べたことがある。
100年ほど前、日本陸軍が「水を補給させた部隊とさせない部隊、どちらがより遠くまで行軍できるか」というのを実験したことがあり、その結果後者のほうがいい結果をだした(だしてしまった)という説と、
やはり日本陸軍が、現地の水で腹を壊すと困るから飲むな→(なぜかヘンな風に伝わって)→水筒の水も飲むな
という風になった説がある。

実験のほうに関しては、ある一つのことを調べるためにはほかの要素を同じにしなければならない…ということは常識である。しかし、この実験においてこの常識が守られたか疑わしい面がある。

私の場合、大体高校時代あたりから「水は飲んでもよい」ということになった。実は体育学会などでその10年以上前から「水は飲むべきだ」という考えはあり、ようやくこれが現場の先生に浸透し始めただけである。

本当につらかったのは人に使われる社会人になってからで、まともに水を飲むことが出来なくて、飲もうとすると「サボり」とみなされる風潮があって悲惨なことがあった。

実は久しぶりに書いた日記が何でこんなことになったのかというと、このアラブ首長国連邦の記事を見てからここ数日の熱帯夜のときに寝たときにその社会人当時の夢を見て、夢の中で熱中症で「死ぬ」直前まで行って目が覚めた…ということがあったからである。多分、これが現実に起きていたことだったら多分死んでいたと思う。

イスラム教国の屋外労働者が宗教指導者に「この暑さの中教えを守り水を飲まないと死んでしまうかもしれません。どうすればよいでしょうか」と聞いた結果、

>宗教見解は石油産業の労働者からの質問に答えるかたちで「過酷な状況にある労働者は、
>不可能だと判断すれば断食を中断してもよい」としている。

というイスラム教徒の人たちがうらやましいなぁとか、そういう宗教令を柔軟に出してくれる指導者がいるのはいいなぁ…。一方で、どうして単に使用者・労働者の関係に過ぎず、宗教的信念も、科学的論理も関係ないのに自分はこんな目にあわなければならないのだろう…とか夢の中で「死ぬ」直前に思っていた。

そして、そのときに感じたのは「死ぬ恐怖」ではなくて、自分が熱心に信仰している宗教に殉じて命を落とすのではなく、「こんなしょうもないやつ」のために命を落としつつあるという強い「悔しさ」であった。

死の恐怖よりもこの種の悔しさに対して強い感情を持つというのは、ほかの人になかなか理解されないことだし、無理に理解してもらおうとも思っていない。ただ、自分がヘンなヤツだとは思う。

…話が暗い方向に行ってしまったが、一言で言うと「ちゃんと失われた水分は補給しましょう」ということである。(タイトルのままですね)

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プロフィール

大塚 義行

Author:大塚 義行
平成21年4月から新潟県田上町で行政書士として開業いたしました大塚義行と申します。
(行政書士登録番号09180501号)
これに加え、平成28年10月から同所で社会保険労務士としても開業いたしました。
(社会保険労務士登録番号15160011号)

昭和51年(1976年)7月24日生まれ。
平成11年(1999年)に地元の大学を卒業。

紆余曲折を経て現在に至ります。

メールアドレス gyousei_ohtsuka-office.jp
(社労士業務用)sr_ohtsuka-office.jp
(注:メールアドレス中の_を@と変えてください。スパムメール対策です。)

URL
http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html
twitter
https://twitter.com/ohtsuka_office

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