商工会の経営研修会
昨日、田上町商工会工業部会主催の経営研修会に参加してきた。
行政書士は「工業」ではない。しかし、行政書士の行う許認可などはあらゆる業種に及ぶ。権利義務・事実証明に関する書面作成も同様である。
研修会の講師の先生は、エコ…と付く社名の方だった。
私がこのブログで過去で何度も書いたように「エコ」にかんしてはかなり懐疑的な感情を持っている。
エコと称し、まだ使えるものを買い換えさせることは果たして環境にいいことなのか?
また、買い換えたモノそれ自体も作るときに環境負荷をかけている…という事実にはあまり光が当たらない。
…しかし、経営研修会の案内が来た時点でエコ…と付くところであることを知りながら、参加してみようかな…?という気になった。今思えばこれは直感で「よいところなのではないのか」と感じたんじゃないかと思う。
この会社はさまざまな新潟米の生産・加工・販売を手がけている。
この会社が大きく変わったのは中越地震以来だという。この会社の社員の方の一人が、避難所生活でもともと悪かった腎臓をさらに悪化させ、人工透析が必須になってしまったという。しかもまだ40代だそうである。
私がかつて所属した組織であれば、「自主退職」させられそうなケースである。
しかし、この社長さんはこの件でこの人工透析を必要としている人、またその予備軍の存在を認識し、
彼らにも安心して食べられるものを作ろうと商品開発を行った。
カロリーはある程度取れるようにしてたんぱく質の吸収を妨げるとかそういう感じである。
また、「食物アレルギー」というものもある。大豆が食べられない。ゆえにそれから作られるしょうゆもダメと。
かつて、この食物アレルギーの患者が認識される前は、そうしたものを無理やり食べさせられ、具合悪くなったら「お前は体が弱い」吐いたら「もったいない」食べるのを拒否しようとすれば「お前は食べられるようになる努力が足りない」と叱責される。
実はこれはアルコール類がまるでダメな人間と同じような境遇である。だから彼らの気持ちは痛いほどよく分かる。
最近は、食物アレルギーもアルコールがダメな人間も共に世間に認識されるようになってきて、以前に比べてひどい思いをすることはなくなった。
会社というものは社会に役に立つものを生産し、もしくはサービスを提供することによって対価を得てそれを存続していくことが出来る。
表現を変えるのであれば、社会に役に立てない会社は存続していくことが出来ないということになる。
この会でしかも私のすぐそばに座っていた社長さんが、食物アレルギーの人のための食材を調理するための(だったと思う)モノを作っていた。
マイノリティーになりやすい人でも食べられる食材を生産する会社+その食材をおいしく調理する道具を作る会社のタッグというか、コラボレーションというか実にすばらしいと思う。
個人的な信念としては、「エコ」をいうのならまず人間に優しくないと。というのがある。
昔、「エコ」という言葉が出始めてから、カップラーメンで「地球に優しい材料で作った容器」を使ったものが出た。お湯を入れて分かったこと。断熱効果がほとんどなく、持っているのがつらかった。
こういうことに考えを至らない会社は今回の研修の社長さんと対極の位置にいることになる。
おなじ「エコ」を主張しても。
そういう会社が「エコ」と称していろいろ作っても、ただ買換え需要を煽るだけのマーケティング戦略を取ることしかできないだろう。
私が先ほど書いた「表現を変えるのであれば、社会に役に立てない会社は存続していくことが出来ないということになる。」という言葉を思い出していただきたい。
いま私は「農地転用」に関心を持っているが、ちゃんとエコを考えて農業をしているところにとって何かしら役に立つことが出来るだろうか。そういう視点も入れてお話を伺っていた。
この後、懇親会に参加した。もちろん私はアルコール類を飲むことが出来ないので、ウーロン茶で。
行政書士になっていろいろな方にお会いしたが、業種を問わずしつこくアルコールを勧める人間がいなくなって正直驚いている。
もう一つ驚いたのは、この会に参加している方の結構多くの人が私の近くに自宅を持ち、住んでられるとのこと。
いろいろな方と名刺交換したら、名刺を切らしてしまった。
この場に、名刺を作成してもらった会社の方がいらしたので、「申請取次行政書士」という文言を入れて作っていただくことにした。
文字だけの名刺なら自分で作ったほうが安上がりだが、でも、文字のバランスとかそういうのはプロのデザイナーにお任せしたほうがすごくきれいになる。私はこの種のセンスが皆無といってもいいくらい持ち合わせていない。
行政書士ということで参加させていただいて、やっぱり「行政書士ってなに?」と聞かれたが、そのつど説明した。
今回の研修会は非常に有意義だったと思う。

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行政書士は「工業」ではない。しかし、行政書士の行う許認可などはあらゆる業種に及ぶ。権利義務・事実証明に関する書面作成も同様である。
研修会の講師の先生は、エコ…と付く社名の方だった。
私がこのブログで過去で何度も書いたように「エコ」にかんしてはかなり懐疑的な感情を持っている。
エコと称し、まだ使えるものを買い換えさせることは果たして環境にいいことなのか?
また、買い換えたモノそれ自体も作るときに環境負荷をかけている…という事実にはあまり光が当たらない。
…しかし、経営研修会の案内が来た時点でエコ…と付くところであることを知りながら、参加してみようかな…?という気になった。今思えばこれは直感で「よいところなのではないのか」と感じたんじゃないかと思う。
この会社はさまざまな新潟米の生産・加工・販売を手がけている。
この会社が大きく変わったのは中越地震以来だという。この会社の社員の方の一人が、避難所生活でもともと悪かった腎臓をさらに悪化させ、人工透析が必須になってしまったという。しかもまだ40代だそうである。
私がかつて所属した組織であれば、「自主退職」させられそうなケースである。
しかし、この社長さんはこの件でこの人工透析を必要としている人、またその予備軍の存在を認識し、
彼らにも安心して食べられるものを作ろうと商品開発を行った。
カロリーはある程度取れるようにしてたんぱく質の吸収を妨げるとかそういう感じである。
また、「食物アレルギー」というものもある。大豆が食べられない。ゆえにそれから作られるしょうゆもダメと。
かつて、この食物アレルギーの患者が認識される前は、そうしたものを無理やり食べさせられ、具合悪くなったら「お前は体が弱い」吐いたら「もったいない」食べるのを拒否しようとすれば「お前は食べられるようになる努力が足りない」と叱責される。
実はこれはアルコール類がまるでダメな人間と同じような境遇である。だから彼らの気持ちは痛いほどよく分かる。
最近は、食物アレルギーもアルコールがダメな人間も共に世間に認識されるようになってきて、以前に比べてひどい思いをすることはなくなった。
会社というものは社会に役に立つものを生産し、もしくはサービスを提供することによって対価を得てそれを存続していくことが出来る。
表現を変えるのであれば、社会に役に立てない会社は存続していくことが出来ないということになる。
この会でしかも私のすぐそばに座っていた社長さんが、食物アレルギーの人のための食材を調理するための(だったと思う)モノを作っていた。
マイノリティーになりやすい人でも食べられる食材を生産する会社+その食材をおいしく調理する道具を作る会社のタッグというか、コラボレーションというか実にすばらしいと思う。
個人的な信念としては、「エコ」をいうのならまず人間に優しくないと。というのがある。
昔、「エコ」という言葉が出始めてから、カップラーメンで「地球に優しい材料で作った容器」を使ったものが出た。お湯を入れて分かったこと。断熱効果がほとんどなく、持っているのがつらかった。
こういうことに考えを至らない会社は今回の研修の社長さんと対極の位置にいることになる。
おなじ「エコ」を主張しても。
そういう会社が「エコ」と称していろいろ作っても、ただ買換え需要を煽るだけのマーケティング戦略を取ることしかできないだろう。
私が先ほど書いた「表現を変えるのであれば、社会に役に立てない会社は存続していくことが出来ないということになる。」という言葉を思い出していただきたい。
いま私は「農地転用」に関心を持っているが、ちゃんとエコを考えて農業をしているところにとって何かしら役に立つことが出来るだろうか。そういう視点も入れてお話を伺っていた。
この後、懇親会に参加した。もちろん私はアルコール類を飲むことが出来ないので、ウーロン茶で。
行政書士になっていろいろな方にお会いしたが、業種を問わずしつこくアルコールを勧める人間がいなくなって正直驚いている。
もう一つ驚いたのは、この会に参加している方の結構多くの人が私の近くに自宅を持ち、住んでられるとのこと。
いろいろな方と名刺交換したら、名刺を切らしてしまった。
この場に、名刺を作成してもらった会社の方がいらしたので、「申請取次行政書士」という文言を入れて作っていただくことにした。
文字だけの名刺なら自分で作ったほうが安上がりだが、でも、文字のバランスとかそういうのはプロのデザイナーにお任せしたほうがすごくきれいになる。私はこの種のセンスが皆無といってもいいくらい持ち合わせていない。
行政書士ということで参加させていただいて、やっぱり「行政書士ってなに?」と聞かれたが、そのつど説明した。
今回の研修会は非常に有意義だったと思う。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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