青年部の行事に参加して
私は2ヶ月ほど前から、加茂商工会議所青年部というところに加入させていただいた。
よく似た組織にJCなどがあるがまったくの別組織である。
位置づけとしては商工会議所の組織の傘下に「青年部」があり、加入年齢が制限されているために
経営者としては若手が多い(加茂の青年部の場合45歳で「卒業」となる)
まず私が現在進行形で苦労しているのが、青年部メンバーの名前と顔がなかなか一致しないということである。
私は正直、この種の記憶が苦手である。
先日、この青年部の催しがあった。年一回、青年部メンバーとその家族(多くは妻子がいる)とともにお花見をしようと言うものである。…もっとも桜は散り始めており、桜の花が舞い散る中で行われた。これはこれで風情がある。
私はこの催し会場に車で行くと混んで困るだろう(花見をするのは我々だけではない)と考えたので、久しぶりにNS50F(原付バイク)を引っ張り出してそれで行くことにした。
バイクのいいところは、エンジンを切って押して歩けば歩行者として扱われるし、自転車と同じところに駐車できるということである。
参加して食べ物はおいしかったし、ノンアルコールビールもたくさん出してもらえて非常に楽しかった。
また、誰かがどこかで見つけてきた握力計があったので大人も子どもも混じって握力を測りまくった。
私は最高で右48kg、左43kgだった。10年前に測ったときよりも少し落ちた。
中には片手で90kg近い数値を出す人もいた。この人は災害救助関係の訓練をしており鍛えまくっているとのこと。
私の場合、この体格でこの数値では十分といえるだろう。私に負けた大人(当然体格はよい)が結構本気になって何度も測りまくったりしていた。
ロープがあってそこをよじ登る遊具があった。15年ぶりくらいに挑戦してみたが、最後の50cmくらいで力尽きた。
これ以上やると本気で危険だと体が感じたからである。撤退する事だって勇気である。それは時には前進することよりも勇気が必要である。
あの時無理して登ったら今度は降りる力がなくなっていただろう。
そんな私を尻目に小学生がひょいひょいと上り下りを繰り返していた。
で、撤退の決断をした際にある小学生に「なんだ、のぼらねーのかよ」といわれた。
小学生に「撤退する勇気」を説いても多分わからないだろう。かといって、「大人に対してなんだその態度は」と
怒ることもしなかった。怒る気力が無かったわけではない、我慢したわけではない。
単にその子と私が25歳ほど離れて生まれてきただけに過ぎない。単に大人だからといって、子どもと比べて直ちに偉いとはいえない。(ちなみに、有名になったこの言い回し「直ちに○○ではない」だが、本来この言葉はこのように使う)
ロープから降りてきてから、会員・会員の妻・長女(中学3年生くらい?)・長男(中学1年生)と話し込んだ。
身長に関しては長男には既に負けており、長女にはかろうじて勝ったものの、来年この会であったら抜かれていると思う。
私は、二人に「その年ならまだ伸びるよ」と言ったのだが…説得力がまるで無かった。
この年齢の子なら分かるかもしれないと、「撤退する勇気」を教えた。一方で、決して引いてはならないものもあるということも教えた。
さらに、勝負に負けたとしても、負けた事だって大事な経験であり、下手に勝ち続けるよりも多くの教訓を得られることもあるということも伝えた。
そういう経験は早いうちにしておいた方がいい。たまたま才能に恵まれて、ほんのちょっとだけ努力しただけで、すさまじい努力をした人よりもよい成果を挙げるものもいる。
だけど、こうした者たちはそれ以上の存在にぶち当たったときに立ち直れなくなってしまう可能性が高い。
あるいは、逆切れしてとんでもない行動にでる可能性も低くは無い。
それでもなお勝ち続けられるものもいるだろう。果たしてそのような者には敗者に対する情け、憐憫の情というものを持つことが出来るのだろうか?
この感情がない者が、将来社長など地位の高い立場についてしまうと、その下の従業員は地獄を見ることになる。
「○○が出来ないのは、お前に根性がないからだ!」で無茶な労務管理に走るであろう。
このような会社はいずれ衰退する。有能なものから「脱出」するからである。
そして、この会に来る子は経営者の子…つまり、将来事業承継する可能性が高いといえる。
私が長々と書いたことは重要なことだと思う。
「敗北は人を強くする。いくら再戦しても敗北したことで勝てないかもしれないが、確実に人は強くなれる」と伝えた。少しでも伝わってくれているとありがたい。
…しかし、余りにも大きな敗北や軽蔑は人を強くするどことか、人を精神的に破壊する。立ち直れたとしてもかなりの時間が必要である。このことについては無論誰にも言わなかった。こんなこと知らずにすごせるのであればそれに越したことは無い。
特に強くない大人としては唯一あのロープに登ったのは私だけだったようである。
そのおかげかかなり目立ってしまった。

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よく似た組織にJCなどがあるがまったくの別組織である。
位置づけとしては商工会議所の組織の傘下に「青年部」があり、加入年齢が制限されているために
経営者としては若手が多い(加茂の青年部の場合45歳で「卒業」となる)
まず私が現在進行形で苦労しているのが、青年部メンバーの名前と顔がなかなか一致しないということである。
私は正直、この種の記憶が苦手である。
先日、この青年部の催しがあった。年一回、青年部メンバーとその家族(多くは妻子がいる)とともにお花見をしようと言うものである。…もっとも桜は散り始めており、桜の花が舞い散る中で行われた。これはこれで風情がある。
私はこの催し会場に車で行くと混んで困るだろう(花見をするのは我々だけではない)と考えたので、久しぶりにNS50F(原付バイク)を引っ張り出してそれで行くことにした。
バイクのいいところは、エンジンを切って押して歩けば歩行者として扱われるし、自転車と同じところに駐車できるということである。
参加して食べ物はおいしかったし、ノンアルコールビールもたくさん出してもらえて非常に楽しかった。
また、誰かがどこかで見つけてきた握力計があったので大人も子どもも混じって握力を測りまくった。
私は最高で右48kg、左43kgだった。10年前に測ったときよりも少し落ちた。
中には片手で90kg近い数値を出す人もいた。この人は災害救助関係の訓練をしており鍛えまくっているとのこと。
私の場合、この体格でこの数値では十分といえるだろう。私に負けた大人(当然体格はよい)が結構本気になって何度も測りまくったりしていた。
ロープがあってそこをよじ登る遊具があった。15年ぶりくらいに挑戦してみたが、最後の50cmくらいで力尽きた。
これ以上やると本気で危険だと体が感じたからである。撤退する事だって勇気である。それは時には前進することよりも勇気が必要である。
あの時無理して登ったら今度は降りる力がなくなっていただろう。
そんな私を尻目に小学生がひょいひょいと上り下りを繰り返していた。
で、撤退の決断をした際にある小学生に「なんだ、のぼらねーのかよ」といわれた。
小学生に「撤退する勇気」を説いても多分わからないだろう。かといって、「大人に対してなんだその態度は」と
怒ることもしなかった。怒る気力が無かったわけではない、我慢したわけではない。
単にその子と私が25歳ほど離れて生まれてきただけに過ぎない。単に大人だからといって、子どもと比べて直ちに偉いとはいえない。(ちなみに、有名になったこの言い回し「直ちに○○ではない」だが、本来この言葉はこのように使う)
ロープから降りてきてから、会員・会員の妻・長女(中学3年生くらい?)・長男(中学1年生)と話し込んだ。
身長に関しては長男には既に負けており、長女にはかろうじて勝ったものの、来年この会であったら抜かれていると思う。
私は、二人に「その年ならまだ伸びるよ」と言ったのだが…説得力がまるで無かった。
この年齢の子なら分かるかもしれないと、「撤退する勇気」を教えた。一方で、決して引いてはならないものもあるということも教えた。
さらに、勝負に負けたとしても、負けた事だって大事な経験であり、下手に勝ち続けるよりも多くの教訓を得られることもあるということも伝えた。
そういう経験は早いうちにしておいた方がいい。たまたま才能に恵まれて、ほんのちょっとだけ努力しただけで、すさまじい努力をした人よりもよい成果を挙げるものもいる。
だけど、こうした者たちはそれ以上の存在にぶち当たったときに立ち直れなくなってしまう可能性が高い。
あるいは、逆切れしてとんでもない行動にでる可能性も低くは無い。
それでもなお勝ち続けられるものもいるだろう。果たしてそのような者には敗者に対する情け、憐憫の情というものを持つことが出来るのだろうか?
この感情がない者が、将来社長など地位の高い立場についてしまうと、その下の従業員は地獄を見ることになる。
「○○が出来ないのは、お前に根性がないからだ!」で無茶な労務管理に走るであろう。
このような会社はいずれ衰退する。有能なものから「脱出」するからである。
そして、この会に来る子は経営者の子…つまり、将来事業承継する可能性が高いといえる。
私が長々と書いたことは重要なことだと思う。
「敗北は人を強くする。いくら再戦しても敗北したことで勝てないかもしれないが、確実に人は強くなれる」と伝えた。少しでも伝わってくれているとありがたい。
…しかし、余りにも大きな敗北や軽蔑は人を強くするどことか、人を精神的に破壊する。立ち直れたとしてもかなりの時間が必要である。このことについては無論誰にも言わなかった。こんなこと知らずにすごせるのであればそれに越したことは無い。
特に強くない大人としては唯一あのロープに登ったのは私だけだったようである。
そのおかげかかなり目立ってしまった。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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