今年もとあるイベントで着ぐるみの「中の人」をやった。
初年度の様子は
http://gyouseiohtsuka.blog55.fc2.com/blog-entry-272.html今年はこのイベントを主催するところのメンバー以外、外部から応援が来るとのこと。
その応援は、某大の学生さんと、某短大生(児童保育科)さんのほうから数人ずつ。
着ぐるみは、小さな子供と接することが多いので児童保育科の短大生さんから補助役やってもらったほうがいいだろうとのことで、ここから2人(着ぐるみが2体、1体に1人補助がつく)手伝ってもらうことになっていた。(上のリンクで言うA1、A2が今回の着ぐるみ。Bのほうは他に予定があって借りられなかったとのこと)
朝早く他のメンバーの人たちと会場につくと、この着ぐるみはすでに箱に入った状態で置いてあった。
中身を空けてチェックすると、中の配線がきれいになっていた。一昨年、昨年は配線ががたがたで、そのせいでファンがとまりかけるということがあった。
そんなことを想定して、個人的にバッテリー充電器、プライヤー、ガムテープ、ビニールテープなどを持ってきたが不要だった。
早速バッテリーを充電しながら、説明書を読んで組み立てをする。説明書は大切である。見なくても組み立ては出来るが、重要なことを見落とすことがある。
「どこで使い方を習った」「説明書を読んだのよ」は重要だ。
着ぐるみの相方(A2の中の人)は中学2年生になっていた。この相方には説明は不要だったが、担当の短大生には、この着ぐるみの特性(視野が極端に狭いこと、動きにくいこと、雪上で滑りやすいこと、こちらからしゃべれないことなど)を説明した。
そして、重要なこととして「子どもたちは、あなた方の年齢(20歳前後)の女性であっても、おばさん、ババアなどというかもしれない。着ぐるみにへんなことしようとしたときに制止してもらわなければならないが、そういう言葉を吐かれるかもしれない。その辺は我慢してほしい」と付け加えておいた。結果的に言うと、これを言っておいてよかった。
着ぐるみA1、A2を着ていると、小さい子どもがなついてくる。時には「中の人」を覗こうとしてくる子もいる。短大生の人がうまくごまかしてくれた。
2回目は誘導係の短大生が別な人に代わっていた。「専属のはずだったのだが…」と思ったが、どうも「嫌」らしい。A2の中の人も、どうも「嫌」らしくどこかに行ってしまっていた。
A2の中の人はもう1人短大生の人から入ってもらうことにし、誘導係の人にはさっきの注意事項をまた一から説明し、中の人には説明書を使っていろいろ説明することとなった。
2回目の出番ではひどい目にあった。一部の子どもに本気で殴られるわ、(キャラを)「やっつける」「死ね」「殺す」などといわれてまいった。止めに入った短大生にも「クソババア」とまで言った。
着ぐるみを押されるたびに、耳がキーンとする。明確な悪意が着ぐるみを通じて伝わってくる。何度も転ばせようとしてくる。こちらとしてはゆっくりと押し返すくらいしか出来なかった。まさか押されている際に着ぐるみの内側から手で押し返すわけにも行くまい。
結局一言も声を発しないまま転ぶこともなく防衛には成功。
待機所に帰ってから私は短大生に言った「ああいう子ほど児童教育が必要だと思う。保育士になったらがんばってほしい。ああいう子があのまま大人になったら…たぶんまずい」抵抗できない弱者に、加減をせずにだんだん暴力をエスカレートさせるタイプになる可能性が高いと思う。
短大生に聞かれた「あなたは平気なんですか?」と。
私は「あれはキャラに向けられた悪意であって、自分にではない。疲れたが大丈夫」と返しておいた。「それに、児童教育に失敗したと思われる人間から昔からたくさんひどい目にあっていたからね。それに比べればこれくらい」と。
その後も2回ほど着ぐるみで外に出たが、A2の中の人と、補助者はすべて違う人だった。「やっぱりこの役、嫌なのかなぁ…。専属でっていう話は通っていたはずなのに…」
と思いつつ、私自身は結構のりのりだった。
その後、終盤で天候が悪化してきて回復の見込みがないので、もう出番はないだろうと判断して、早めに片付けることにした。バッテリーは出来るだけ充電して、濡れたのは出来るだけ乾かすようにした。そして、イベントの時間が終わるまで他のメンバーの手伝いをしたりしていた。
最後にメンバーと外部から呼んだ司会者の人と慰労会を行った。
自分はアルコールまったく飲めないので、ずっとウーロン茶だった…が、雰囲気で酔ってしまった。
そして、来年のこのイベントも私は「中の人」で内定してしまったのであった。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html
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