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従業員を食い物にしていた、食い物屋の末路

最近、とある全国展開の飲食店数社の決算がかなり酷い赤字になっていることが分かった。

そのうち1社は「会社へはお金をもらいに来てるんじゃないんだ。お客様への奉仕なんだ」といって、サービス残業(賃金不払い残業)を正当化し、本人は公職について会長になっている(間違いなく裏で「院政」やってるんだろう)
なお、ここは経営多角化で介護事業をしており、入所者を「事故死」させている。
別な業種でもその業務で経営するのなら知っていて当然の法律(ただし一般人なら知らない可能性が高い)を知ってか知らぬか守っていない。
本業のほうでも従業員を過労死・自殺に追い込んでいながら、遺族にはまったくの誠意が見られない。

もう1社は、本来数人でやるべき、注文、料理作り、配膳、皿洗い、店舗清掃などの業務を1人でやることを長らく強いられてきていた。ここはこんな状況だから強盗からすれば「いいカモ」であり、実際何度も強盗に入られてきたが、1度の強盗で奪われる金よりも人件費を増やすほうが「損する」という理由で1人業務をさせていた。これについては警察からも重ねて指導があったそうだが、完全無視を決め込んでいた。

これらについてはネットで話題になっていたが、奴隷のように従業員がこき使われているの分かっているのに、そこで酒飲んでもうまいわけなだろ! 飲み会やるときはここだけはやめてくれとみんなに言ってあるとか、そんな話がたくさんあった。

これらのところが、行政官庁の指導やネットでの悪評(というか、正当な評価)を受けて、必要な人員を配置するようにしたらすぐに大赤字になった。

法令を守って(守るふりをして)経営したらすぐにこうなったということはどういうことか。経営者が無能だ。ただそれだけだ。

本当に気の毒なのはこのような輩に心身ともにぼろぼろになるまでこき使われた従業員である。言うまでもなく当然人道上問題があることだが、ここであえて「社会全体から見た利益」という視点で考えてみる。

このような状況下にあった従業員・従業員であった人は「解放」されたら普通の人生を歩めるのだろうか。とてもそうは思わない。
精神的に病んで、うつ病などになりこれを治療するにはかなりの時間とお金がかかる。
これには健康保険が使われることになり、健康保険にも税金は投入されている。

また、こうした従業員等も高校・大学までの教育は受けており、そこまでの教育コストもまともに社会の役に立つことなく使いつぶされることになる。

最後は生活保護に頼るしかなくなるかもしれない。当然ここでも税金がかかる。

繰り返しになるが、これらの考え方は、個々人の幸せという点をあえて考えずに、社会的に損か得かのみで考えただけである。個々人の幸せを考えればこのような事態が引き起こされている自体が問題外である。

「従業員を食い物にしていた、食い物屋」経営者たちには地獄すら生ぬるい。

いっそ、こういう輩は何もせず生活保護受けていたほうがまだましなんじゃないかと思う。もちろん生活保護は税金であるが、何かさせるとその数倍~数百倍の社会保障費が吹っ飛ぶ結果にしかならない。

そうなると、こういうところの従業員になるはずだった人たちが路頭に迷いそうだが、このようなところにしがみつけるくらいなら他にいい会社を見つけることはできるだろう。
法の裁きから逃れられると思っていた者たちが、社会的制裁からどう逃れるつもりか、しばらく見てみようと思う。


大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html



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プロフィール

大塚 義行

Author:大塚 義行
平成21年4月から新潟県田上町で行政書士として開業いたしました大塚義行と申します。
(行政書士登録番号09180501号)
これに加え、平成28年10月から同所で社会保険労務士としても開業いたしました。
(社会保険労務士登録番号15160011号)

昭和51年(1976年)7月24日生まれ。
平成11年(1999年)に地元の大学を卒業。

紆余曲折を経て現在に至ります。

メールアドレス gyousei_ohtsuka-office.jp
(社労士業務用)sr_ohtsuka-office.jp
(注:メールアドレス中の_を@と変えてください。スパムメール対策です。)

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