セクハラ・パワハラ研修を受けて
講師の先生は社労士の先生。
セクハラは世間にかなり浸透してきているが、パワハラについては、
用語の定義(職務上の地位または職場内の優位性を背景にして…)は出来ても、
どこからまでが「指導」で、どこからが「パワハラ」なのかの線引きが難しい。
昔は「俺について来い!」的指導がありだったのに、今はそれが通用しない。
最後にその先生に、私も社労士です。と名乗って名刺交換をさせていただいた。
先生と少し話し込んでしまったら、懇親会行きのバスが出てしまった。
もっとも、私はアルコールが飲めないので車で来ているし、自分の車で懇親会場に向かったから問題は無かったが。
ここへは社労士資格を取得してから参加するのは初めてだったので、改めて名刺交換させていただいたりした。
また、参加された方々(社長等人事権を持つ方)はこのパワハラについてどう対応すればいいのか。なぜ、昔の方法が通用しなくなったのかという疑問を持ってらっしゃったので酒の席でだが、個別に私自身の見解を述べさせていただいた。
私の見解は以下の通り
1、昔は家族的な人事管理が当然のように上下ともに受け入れられており、
将来はみんながある程度は出世できると思っていた。だから不条理や暴言にも耐えることが出来た。
2、就職氷河期の到来により、どんなに努力して不条理に耐えても「見捨てられる」ことがあると、新入社員が認識するようになった。
3、そうなると不条理に耐えることは「ムダ」であり、ただの苦痛でしかない。そんな中で平成13年(2001年)にパワハラという言葉が出てきて、自分が受けているのは「パワハラ」であると認識するようになった。
4、また、ネット(特にSNS)の発達によって、いろいろな人の境遇を知ることが出来るようになり、自分が「悪い」と感じた場合にはパワハラ被害がより強く感じてしまうようになった。
ではどうすればいいのかというと、正直なところ特効薬は無く、個別に信頼関係を結んでいくしかないのではないのではないか。昔のような家族的人事管理には戻れないと思ったほうがいい。と正直にお話させていただいた。
酒の席にもかかわらず、こんなめんどくさい話を大変真剣に(たまに食い入るように)聞いてくださった方には感謝しかない。私自身もパワハラの被害者だったことがあり、それを出来るだけなくしたい。そんな思いで社労士になったのだから、なおのことである。
大塚行政書士社労士事務所
http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

にほんブログ村

にほんブログ村

にほんブログ村