車庫証明について(その2)
先週車庫証明について書いた。今回も車庫証明について書こうと思う。
車庫証明に必要な書面の中に、「保管場所の所在図・配置図」というものがある。
保管場所というのは、車を普段駐車しておく場所のことである。
所在図というのは、その保管場所の実際の場所の周辺地図のこと。
配置図というのは、その保管場所に具体的にどのような形で保管(駐車)し、その場所が本当に
車の保管(駐車だけではなく、問題なく道路に出入りできるかどうかも含む)に適するかを
示したものを言う。
だからこそ、保管場所に面する道路の幅や保管場所の出入りできる幅を明確にしなければならない。
(この辺が多くの場合忘れられるか、測定をミスしているケースが多い)
たとえば、道路幅2m、保管場所の出入り口幅2mなんてところに全長8mの4tトラックが入るわけがない。
所在図のほうは、一応「周辺」が分かるように書いていればそれでよいとされる。
ただ、これも多くの場合本人(申請者)から見て「これなら分かるだろう」という感じの所在図しか
かかれていないケースがほとんどである。
私は以前までの職場で「○○まで行って来い」といわれて実際に行ってみてもなかなかたどり着けないことが多かった。
それは、教える側の考えで「これなら分かるだろう」で教える(それですらめんどくさがることも多かった)
で、これだけでは分からない場合にさらに聞くと切れられることが多く、結局最低限度の情報で行くしかなかった…という状況がほとんどだったからである。
現在ならネットの地図が充実し、かつ使いやすいので、その目的地の住所を入れて地図検索。場合によっては縮尺の違うものもいくつか持っていく。…ということができたのだろうが、当時はそれが出来ず、愛用の地図+分かりにくい位置情報で目的地まで向かうことになっていた。
さらに、意外と困るのが「○○に入ってから3本目の道路を左に」という説明の方法である。
これは左折しか出来ない交差点のみをカウントするのか、すべての交差点をカウントするのか分からない。
実際に、教える側も人によってばらばらである。
まだある。「白い大きな建物が見えたら左折」という説明をされた場合、10年前は確かに白かったが、
現在建物がなかったり、色が塗り替えられていたケースもあった。
これにより、相手方にたどり着くのに時間がかかって迷惑をかけたり、戻っても罵倒されることが少なくなく、大変つらかった。
だから、申請地が官公署や大手スーパーなど分かりやすい場所の近くにあるような場合は別として、そうでない場合は、相手(警察や交通安全協会の車庫証明担当者)がよほどの方向音痴でなければ初めてでも余裕でたどり着けるくらいの地図を用意する。縮尺の違うものを2~3枚用意することが多い。
さらに、その地図に現地調査の際に見てきた分かりやすい目印をあちこちに記入する。目印も昼間でないと分かりにくいもの、雪が積もっていると判別できないものなどがあるので、これらも配慮する。
例えば、「青い大きなスーパーの看板」もちょっと吹雪けば真っ白になって目印にならなくなる。
山中・農耕地帯などでは、鉄塔や自動販売機、ゴミ捨て場などが有効な目印となる。
冬季の農道は除雪されていないことが多いので(つまり通れない)必要ならその旨も書く。
前の車庫証明のところで書いたとおり、私は書面の枚数で報酬を増額することはないので、添付地図を増やしてもだれの負担も増えることがない。
こんなことをするのは、かつての私のようなしょうもないことで、ムダに苦労したり怒られてストレスをためるようなことを少しでも減らすことである。またこれは100%調査担当者のためにやっているわけでもない。
この社会の「馬鹿馬鹿しいこと」をほんのわずかのでもいいから減らしたいという思いがあるからである。

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車庫証明に必要な書面の中に、「保管場所の所在図・配置図」というものがある。
保管場所というのは、車を普段駐車しておく場所のことである。
所在図というのは、その保管場所の実際の場所の周辺地図のこと。
配置図というのは、その保管場所に具体的にどのような形で保管(駐車)し、その場所が本当に
車の保管(駐車だけではなく、問題なく道路に出入りできるかどうかも含む)に適するかを
示したものを言う。
だからこそ、保管場所に面する道路の幅や保管場所の出入りできる幅を明確にしなければならない。
(この辺が多くの場合忘れられるか、測定をミスしているケースが多い)
たとえば、道路幅2m、保管場所の出入り口幅2mなんてところに全長8mの4tトラックが入るわけがない。
所在図のほうは、一応「周辺」が分かるように書いていればそれでよいとされる。
ただ、これも多くの場合本人(申請者)から見て「これなら分かるだろう」という感じの所在図しか
かかれていないケースがほとんどである。
私は以前までの職場で「○○まで行って来い」といわれて実際に行ってみてもなかなかたどり着けないことが多かった。
それは、教える側の考えで「これなら分かるだろう」で教える(それですらめんどくさがることも多かった)
で、これだけでは分からない場合にさらに聞くと切れられることが多く、結局最低限度の情報で行くしかなかった…という状況がほとんどだったからである。
現在ならネットの地図が充実し、かつ使いやすいので、その目的地の住所を入れて地図検索。場合によっては縮尺の違うものもいくつか持っていく。…ということができたのだろうが、当時はそれが出来ず、愛用の地図+分かりにくい位置情報で目的地まで向かうことになっていた。
さらに、意外と困るのが「○○に入ってから3本目の道路を左に」という説明の方法である。
これは左折しか出来ない交差点のみをカウントするのか、すべての交差点をカウントするのか分からない。
実際に、教える側も人によってばらばらである。
まだある。「白い大きな建物が見えたら左折」という説明をされた場合、10年前は確かに白かったが、
現在建物がなかったり、色が塗り替えられていたケースもあった。
これにより、相手方にたどり着くのに時間がかかって迷惑をかけたり、戻っても罵倒されることが少なくなく、大変つらかった。
だから、申請地が官公署や大手スーパーなど分かりやすい場所の近くにあるような場合は別として、そうでない場合は、相手(警察や交通安全協会の車庫証明担当者)がよほどの方向音痴でなければ初めてでも余裕でたどり着けるくらいの地図を用意する。縮尺の違うものを2~3枚用意することが多い。
さらに、その地図に現地調査の際に見てきた分かりやすい目印をあちこちに記入する。目印も昼間でないと分かりにくいもの、雪が積もっていると判別できないものなどがあるので、これらも配慮する。
例えば、「青い大きなスーパーの看板」もちょっと吹雪けば真っ白になって目印にならなくなる。
山中・農耕地帯などでは、鉄塔や自動販売機、ゴミ捨て場などが有効な目印となる。
冬季の農道は除雪されていないことが多いので(つまり通れない)必要ならその旨も書く。
前の車庫証明のところで書いたとおり、私は書面の枚数で報酬を増額することはないので、添付地図を増やしてもだれの負担も増えることがない。
こんなことをするのは、かつての私のようなしょうもないことで、ムダに苦労したり怒られてストレスをためるようなことを少しでも減らすことである。またこれは100%調査担当者のためにやっているわけでもない。
この社会の「馬鹿馬鹿しいこと」をほんのわずかのでもいいから減らしたいという思いがあるからである。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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