人に物事を説明するということ
小中学生が夏休みに入った。
この季節になると、ラジオ番組で「子ども科学電話相談」なんてのをやったりする。
例えば、なぜ紅葉するのかとか「分かる」
しかし、小学生、場合によっては3歳児くらいにこれを説明しろと言われたらたぶんうまく出来ない。
自分と相手のレベル差があればあるほど、自分の能力が高くないと教えることができない。
この番組の場合、動物関係はA先生、気象関係はB先生、天文関係はC先生、植物関係はD先生という感じになっている。
「自然科学」の先生1人では出来ないというくらい大変だということがよく分かる。
こういう番組だと、「ちょっと待ってね」と本を呼んで確認して…という訳には行かない。
私の場合で言えば、行政手続、相続で相談を受けたとする。この場合電話で受けた場合でどうしてもあやふやな場合には本を読んだり官公署に聞いたりする。
「なんか頼りないなぁ」と思われるかもしれないが、無理に自分だけで解決しようとして間違えたことを説明するよりはよほど良い。
行政書士の場合、「これ明らかに司法書士・社労士・税理士・弁護士の分野だよね…」という相談を受ける場合がある。さっきの番組で言えば、自然科学の番組なのに、「どうして世界には言葉(言語)がたくさんあるのか」と聞くようなものである。
しかし、私はこれは質問者側が悪いとは思わない。むしろこれは教育の問題だと思う。
学校に物理や化学、生物、地学の先生がいるのと同様にいろんな分野の士業がいるんだよということをきちんと教えるべきだと思う。
私の場合そういうことを聞かれた場合は、税金関係の場合はたとえ無料であってもしてはならないので、法律でその旨が定められていることを伝え、税務署、市町村税務課などに相談することを勧める。または税理士の先生を紹介する。
相談内容が明らかに紛争性がある場合は、内容を聞いて互いに自発的に歩み寄れないか聞いて、当事者同士で自発的に示談が出来るのであれば、その後の処理は出来ることがある。しかしそんなことは珍しい。
こういうのは大体弁護士会の電話番号を教えて、そこで「人に言いづらいこともあるかもしれないけれど、絶対に隠し事をしないで相談してください。きっとその分野に強い弁護士の先生を紹介してもらうことが出来ると思います」と言う。
人に物事を説明するときに、「そんなことも分からねーのか」と切れたり「そんなの常識でしょ!」というのは、ほとんどの場合、そんなことをいう人に教える能力が無いだけである。
ちゃんと正しい方向に自尊心をもっている人間であれば、「実は自分も分からない」「でも、○○(ほかの人)なら知っているかも」といえるはずである。
いえないのは「自分では知っているが、人に教えられない」かつ「薄っぺらなプライドでしか生きていない」からであると思う。
残念ながら、経験上こういう人間は少数派で無いようである。
もし自分に子どもができたとして、科学などの質問をするようになったのなら、喜ぶべきである。
「子ども図鑑」を買ってあげて、それを一緒に読んで分からないところは補足するなんてことができれば子どもからも「やっぱりお父さん(お母さん)すげー」って思われると思う。

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この季節になると、ラジオ番組で「子ども科学電話相談」なんてのをやったりする。
例えば、なぜ紅葉するのかとか「分かる」
しかし、小学生、場合によっては3歳児くらいにこれを説明しろと言われたらたぶんうまく出来ない。
自分と相手のレベル差があればあるほど、自分の能力が高くないと教えることができない。
この番組の場合、動物関係はA先生、気象関係はB先生、天文関係はC先生、植物関係はD先生という感じになっている。
「自然科学」の先生1人では出来ないというくらい大変だということがよく分かる。
こういう番組だと、「ちょっと待ってね」と本を呼んで確認して…という訳には行かない。
私の場合で言えば、行政手続、相続で相談を受けたとする。この場合電話で受けた場合でどうしてもあやふやな場合には本を読んだり官公署に聞いたりする。
「なんか頼りないなぁ」と思われるかもしれないが、無理に自分だけで解決しようとして間違えたことを説明するよりはよほど良い。
行政書士の場合、「これ明らかに司法書士・社労士・税理士・弁護士の分野だよね…」という相談を受ける場合がある。さっきの番組で言えば、自然科学の番組なのに、「どうして世界には言葉(言語)がたくさんあるのか」と聞くようなものである。
しかし、私はこれは質問者側が悪いとは思わない。むしろこれは教育の問題だと思う。
学校に物理や化学、生物、地学の先生がいるのと同様にいろんな分野の士業がいるんだよということをきちんと教えるべきだと思う。
私の場合そういうことを聞かれた場合は、税金関係の場合はたとえ無料であってもしてはならないので、法律でその旨が定められていることを伝え、税務署、市町村税務課などに相談することを勧める。または税理士の先生を紹介する。
相談内容が明らかに紛争性がある場合は、内容を聞いて互いに自発的に歩み寄れないか聞いて、当事者同士で自発的に示談が出来るのであれば、その後の処理は出来ることがある。しかしそんなことは珍しい。
こういうのは大体弁護士会の電話番号を教えて、そこで「人に言いづらいこともあるかもしれないけれど、絶対に隠し事をしないで相談してください。きっとその分野に強い弁護士の先生を紹介してもらうことが出来ると思います」と言う。
人に物事を説明するときに、「そんなことも分からねーのか」と切れたり「そんなの常識でしょ!」というのは、ほとんどの場合、そんなことをいう人に教える能力が無いだけである。
ちゃんと正しい方向に自尊心をもっている人間であれば、「実は自分も分からない」「でも、○○(ほかの人)なら知っているかも」といえるはずである。
いえないのは「自分では知っているが、人に教えられない」かつ「薄っぺらなプライドでしか生きていない」からであると思う。
残念ながら、経験上こういう人間は少数派で無いようである。
もし自分に子どもができたとして、科学などの質問をするようになったのなら、喜ぶべきである。
「子ども図鑑」を買ってあげて、それを一緒に読んで分からないところは補足するなんてことができれば子どもからも「やっぱりお父さん(お母さん)すげー」って思われると思う。
大塚行政書士事務所 http://gyousei.ohtsuka-office.jp/index.html

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